『Miitomo』の任天堂における役割について考えてみた!

こんな記事を見つけました。
『Miitomo』に必要な修正 (RedBull)
あの天下のレッドブルさんが任天堂初のスマホアプリ「Miitomo」について何か言っていました。
しかし、そもそもこの記事は的を射ていないどころか完全に論点がズレていると感じましたので、「Miitomo」の任天堂における役割について書き記してみようと思います。
そもそも『Miitomo』って何?
まずはここからですが、そもそも「Miitomo」はゲームではありません。ここ、とても重要です。
じゃあ何なのかと言えば、ざっくり言うと「LINE」のようなアプリです。人とのコミュニケーションを楽しむソーシャルアプリです。
なので記事内にあるように「もっと面白くするにはどうすればよいか?」という考え自体が間違っています。だって「LINE」が面白いかと言われれば、答えは「ノー」でしょうしね(あくまでアプリ自体が、という話です。人と会話できる事が、ではありません)。
なぜ任天堂は『Miitomo』のようなアプリを最初に出したのか?
年内に5本はリリースされる予定の任天堂のアプリ。なぜその最初が「Miitomo」だったのでしょうか?
これは凄く簡単です。今でも任天堂は、ソーシャルゲームに対して厳しい目を持っているからです。
最初からいわゆる「ゲーム」アプリを出してしまうと、不測の事態を招く可能性があります。具体的には子供の金銭トラブルです。
なのでまず手始めに「Miitomo」のような気軽なアプリを投入して、様子を伺っているのだと思います。
その理由として…
任天堂は『Miitomo』で儲けようとは思っていない。
上記理由としてはこれに尽きます。
私はリリース日より「Miitomo」を欠かさずプレイしていますが、ログインボーナスやファッションのランクアップボーナスなどで、毎日のようにゲームコインやゲームチケットが貰えています。本当に儲けようとしているのならば、やりすぎなくらい頂けています。
こういった事情から鑑みるに、「Miitomo」はあくまで試験的アプリ、即ちどれくらいの事までならやっても批判されないか、どれくらいのガチャコンテンツなら大丈夫か、「Miitomo」のような内容でどれくらいの収益が得られているか、などを計るアプリなのではないかと思います。
自社ブランドアプリを乱発し、どんどんブランドイメージを低下させても尚ガチャでボロ儲けしているどこぞのS社さんとは違いますよね。
以上の理由から、レッドブルさんがあーしろこーしろと言っている事が無意味だという事が分かります。そもそもゲームじゃないし、儲けようとも思っていないんだし。
では何のために任天堂はアプリをリリースするのか。
ここで思い出して欲しいのは、昨年2月DeNAとの業務提携会見での前社長・岩田聡さんの発言です。
任天堂のアプリはあくまで家庭用ゲーム機の橋渡しとなる存在
一般的なアプリメーカーや家庭用ゲーム機のサードメーカーは、アプリで儲けようとしています。だから散々問題になっているにも関わらず、未だにガチャシステムを止められないのです。あるゲーム制作者の方が言っていましたが、ガチャシステムは想像しているより遥かに、とんでもなく儲かるらしいです。
しかし任天堂は違います。そもそもアプリでガッポリ儲けようとは考えず、そのアプリをプレイした人が任天堂のゲームに興味を持ち、その延長線上として任天堂のゲーム機やソフトを購入してもらおうという考えの下、アプリ事業に参入したのです。S社とは違うのだよS社とh
今後のアプリとして「どうぶつの森」や「ファイアーエムブレム」がリリースされる事が決まっていますが、それらのアプリもガッツリ「ゲーム」という内容にはならないでしょう。もちろん「Miitomo」よりは「ゲーム」でしょうが…。
「Miitomo」に関しては、今後間違いなくアップデートされてより面白くなっていくとは思います。しかし、レッドブルさんが言っているような「ゲーム」になる事はないと思います。でもそれでいいんですよね。変に「ゲーム」になってしまうと、また色々と問題が生じそうですし…。
今の所、マリオやゼルダのアプリをリリースするとは言っていない辺りも、とても慎重だなぁと感じます。一度失った信頼を取り戻すのは困難ですからね。ね、S社さn
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