NFLドラフト2023注目選手まとめ ~QB編~

NFLドラフト2023注目選手まとめ ~QB編~

※身長と体重は四捨五入。

※NFL公式グレードは8.0がMAX。7.0越えで化けもんクラス、6.5以上で1巡指名濃厚、6.4以上で1~2日目指名有力、6.3以上で1~3日目指名候補といった所感です。ただし、かのダーノルドニキが7.10だったので、過信は禁物ほどほどに。

ブライス・ヤング / Bryce Young

<NFL公式グレード:6.82>

アラバマ大学の21歳。身長178cm、体重93kg。

CMP/ATT CMP% YDS AVG TD INT LG RT
2022 245/380 64.5 3328 8.8 32 5 65 163.2
2021 366/547 66.9 4872 8.9 47 7 94 167.5
2020 13/22 59.1 156 7.1 1 0 35 133.7

ラン成績は、2021年が81回・0ヤード・3TD、2022年が49回185ヤード・4TDと、必要最低限。

今ドラフトQBトップ2の1人。2021年度のハイズマントロフィー受賞者です。

QBとしては身長が物足りないという点以外の大きな欠点は見当たらず、パスの正確性、腕の強さ、ポケットワーク、フットワーク、見る者を魅了するダイナミックなビッグプレーなど、NFLで結果とファンを鷲掴みに出来る才能を持っています。

C.J.ストラウド / C.J.Stroud

<NFL公式グレード:6.70>

オハイオ州立大学の21歳。身長191cm、体重97kg。

CMP/ATT CMP% YDS AVG TD INT LG RT
2022 258/389 66.3 3688 9.5 41 6 79 177.7
2021 317/441 71.9 4435 10.1 44 6 77 186.6

ラン成績は、2021年が32回・-20ヤード・0TD、2022年が47回・108ヤード・0TDと、ランには期待しない方がいいでしょう。

今ドラフトQBトップ2の1人。

上記ヤングと違い体格に恵まれ、加えてパスの正確性、腕の強さ、必要最小限の腕の動きでロングパスを投げられるスローイングなど、ポケットパサーとしては申し分ない才能を誇ります。OLが崩された時に若干の不安はありますが、逆にOLさえしっかりしていれば、即戦力QBと考えていいと思います。

アンソニー・リチャードソン / Anthony Richardson

<NFL公式グレード:6.40>

フロリダ大学の20歳。身長193cm、体重111kg。

CMP/ATT CMP% YDS AVG TD INT LG RT
2022 176/327 53.8 2549 7.8 17 9 78 131.0
2021 38/64 59.4 529 8.3 6 5 75 144.1
2020 1/2 50.0 27 13.5 1 1 27 228.4

2022年のラン成績は、103回・654ヤード・9TDと見事なもの。

今ドラフトQBの中で、純粋な身体能力が最も高いQB。その能力はコンバインでいかんなく発揮され、

我らがキャム・ニュートンを越える成績を残しました。ちなみにリチャードソンはニュートンのファンでもあるようです。

肝心のQBとしての能力は、荒削りな部分はあるものの、恵まれた背格好に抜群の身体能力を活かしたプレーは、大いに素質を感じます。育成必至にはなると思うので、活躍できるかどうかはチームに左右されそうです。

ウィル・レヴィス / Will Levis

<NFL公式グレード:6.34>

ケンタッキー大学の23歳。身長193cm、体重104kg。

CMP/ATT CMP% YDS AVG TD INT LG RT
2022 185/283 65.4 2406 8.5 19 10 70 151.9
2021 233/353 66.0 2826 8.0 24 13 79 148.3
2020 33/55 60.0 421 7.7 1 0 74 130.3
2019 28/47 59.6 223 4.7 2 2 44 105.0

2019~20年は、ペンシルヴァニア州立大学時代の成績です。ラン成績は、2021年が107回・376ヤード・9TD、2022年が72回・-107ヤード・2TDと、期待はできないと見ていいでしょう。

コンバイン前は上記リチャードソンよりも評価されていたように思いますが、現在は4番手まで落ち着きました。

ケンタッキー大学という強豪ではない大学での成績ということで、その実力は果たして本物なのかと、ジェッツQBザック・ウィルソンと比較されたりもしています。ともかく育成は必至ですが、QB需要の高い今年のドラフトにおいては1巡指名濃厚です。

ヘンドン・フッカー / Hendon Hooker

<NFL公式グレード:6.23>

テネシー大学の25歳。身長191cm、体重98kg。

CMP/ATT CMP% YDS AVG TD INT LG RT
2022 229/329 69.6 3135 9.5 27 2 78 175.5
2021 206/302 68.2 2945 9.8 31 3 75 182.0
2020 98/150 65.3 1339 8.9 9 5 57 153.5
2019 99/162 61.1 1555 9.6 13 2 71 165.8

2019~20年は、ヴァージニア工科大学時代の成績です。ラン成績は、2021年が167回・620ヤード・5TD、2022年が104回・430ヤード・5TDとそこそこ走ります。

ACL断裂による大怪我が無ければ、おそらくもっと評価されていたであろうQB。現在は治療中で、今年のNFL開幕に間に合うかどうかといった雰囲気のようなので、QBルームに余裕のあるチームが指名することになりそうです。QB需要の高い今年のドラフトでは、1巡指名の可能性は結構あると思います。

その他余裕があればチェックなQB

ジェイレン・ホール / Jaren Hall

<NFL公式グレード:5.96>

BYUの25歳。身長183cm、体重94kg。

2021年ドラフト全体2位指名でジェッツ入りしたQBウィルソンのあとに、同大学で台頭してきたQB。

エイダン・オコネル / Aidan O’Connell

<NFL公式グレード:5.96>

パデュー大学の24歳。身長191cm、体重97kg。

ラン成績が毎年マイナスなので、足を使ったプレーは厳しそう。

ステットソン・ベネット / Stetson Bennett

<NFL公式グレード:5.94>

ジョージア大学の25歳。身長180cm、体重87kg。

2022年度はシーズン全勝、パス4000ヤード越えを達成しています。

ドリアン・トンプソンロビンソン / Dorian Thompson-Robinson

<NFL公式グレード:5.69>

UCLAの23歳。身長188cm、体重92kg。

コンバインにて、ボール速度最速を記録。過去に同タイムを記録したのは、ビルズQBジョシュ・アレンのみです。そして名前がすごい。

パンサーズ視点

QBの全体1位指名は確実として、それがヤングなのかストラウドなのかという話。

最新の動向では、ヤングがレイダース、テキサンズ、パンサーズを訪問したあとの各チーム訪問をキャンセルしたようで、このことから、パンサーズがヤング指名を決断したのではないかとの見方が強まっています。

GMスコット・フィタラーは、ヤングに対して指名を確定するような会話はしていないと言っていますが、当日どうなるか。