FA解禁を前にして、パンサーズのQB事情などまとめ

FA解禁を前にして、パンサーズのQB事情などまとめ

FA解禁を来週に控えまして、パンサーズのQB情報などを中心に、気になったことを雑多にまとめておきます。

コンバイン

いやー、アンソニー・リチャードソンすごかったね~。話題を一気にかっさらった。

その身体能力は我らがキャム・ニュートンを越えて、QBとしては史上最高レベル。

Next Gen Stats調べのコンバインにおける身体能力グレードもMAXの99を叩き出し、ロングパス精度も素晴らしい。

サイドライン際へのパス精度がイマイチだったり、まだまだ粗削りな箇所はあるにせよ、このコンバインで1番評価を上げた選手ではないでしょうか。

 

これにより、最新のQB評価では、ブライス・ヤング安定の1番手として、2番手に再びC.J.ストラウドが浮上、そして3番手にアンソニー・リチャードソンが入り込む形となっているように見えます。

逆にウィル・レヴィスは4番手に後退。コンバインでのボールスピードテストで1位を記録するなど、そのストロングアームは本物なんでしょうけど、やはり育成は必至となりそうで、その難しさが評価を落とすことになってしまっているのかもしれません。どことなくサム・ダーノルドに似ているような雰囲気を感じてしまうのも、個人的には気になります。

QB事情あれこれ

コマンダーズがカーソン・ウェンツ、ファルコンズがマーカス・マリオタをリリース。

レイダースをリリースされたデレク・カーはセインツ行きが決まり(セインツグッジョブ!!)、おそらくジェイミス・ウィンストンはリリースされる。

アーロン・ロジャースはいよいよパッカーズを離れることになりそうで、既にFAにはジミー・ガロポロが居る。

さらにラムズまでも、マシュー・スタフォードをトレードするかもという報道が。スーパーボウル経験QBがこんなに多数、ちょっと前だったら凄い顔ぶれだっただろう。

 

他にもラムズは主力選手を多数トレードorリリースするとの報が出ており、タイタンズまでもチームの顔であるデリック・ヘンリーのトレードを模索している?など、何故かこの2チームはHCが代わっていないのに再建モードの様相を呈しています。

あくまで噂の段階なので、どこまで現実になるか分かりませんが、なんか今年のFAはとんでもないことになって来てますね…みんな急にどうした??

 

そしてQBと言えば、忘れてはいけない選手がラマー・ジャクソン。

レイブンズからフランチャイズタグ指定されたものの、独占的なものではないため、レイブンズ以外のチームも同タイミングで交渉できます。そして何より、このタイプのタグを付与されて移籍しなかった選手は、過去にほとんど居ないとのことです。

タグの対価は1巡2つ。多くのチームがドラフトで1巡上位にトレードアップするよりも確実に割安で済みます。

 

2019年シーズンではMVPを受賞。5シーズンで45勝16敗、101TD、38INT、レーティング96.7。

NFLで結果を残せることが証明されているQBのため、非独占的タグにより当然多くのチームが獲得に名乗りを上げる…と思いきや、パンサーズ含む、多くのチームが獲得に前向きではないと言われています。

 

個人的に考えた、その理由。

1つ目は、怪我のリスク。ここ2シーズンは12試合の出場にとどまっており、基本プレースタイルがモバイル型であることから、やはり怪我のリスクは考慮せざるを得ません。

2つ目は、レイブンズだから成功したかもしれないということ。HCジョン・ハーボー率いるレイブンズは常勝チームを築き上げており、QBがあのジョー・フラッコでスーパーボウルを制覇しているチームです。

2022年シーズンを盛り上げたブロック・パーディが、果たして49ers以外だったらあれだけ結果を残せたのかと同じで、ジャクソンもレイブンズだったからこそ成功したと考えられなくもないです。思い返せば、ジャクソンはレイブンズがトレードアップして32位で指名しなかったら2巡指名になっていたQB。その頃から、あまり高く評価されていなかったのは事実です。

3つ目は、年俸の問題。ジャクソンともなると、当然年4000万ドル以上の契約は必須となってきますが、ドラフト1巡でQBを指名するのであれば、大体年2000万ドルほど。およそ半分の年俸で済むことが予想されます。パンサーズのようにキャップスペースに余裕の無いチームにとって、例えNFLでの実績があろうとも、この差は大きいです。

 

といった理由などから、どのチームもジャクソンの獲得に本腰を入れる気配が無いのかなと思います。とかなんとか書いておいて、FA解禁と同時にサクッと他チームへの移籍が発表されたりしそうですけどね。パンサーズは…キャップスペース的に無さそうかなぁ。

ちなみに、今年のドラフト全体1位指名はどのチームになるかという現地の賭けにて、パンサーズが1番人気(オッズが1番低い)となっているようです。トレードアップに相当アグレッシブだと前々から伝えられていますし、実際オールインしても不思議ではないですからね。まぁ現実的に、パンサーズは3位のカーディナルスへトレードアップを狙い、テキサンズやコルツが1位へアップという形が1番ありそうですけど。

未だにガロポロへ興味を示しているとの報も出ますけど、見なかったことにします。

 

ついでに。シーホークスがジーノ・スミスと3年契約したのに、未だに1巡5位でQB指名するかもってカマかけて来てるの本当にむかつくわ。トレードアップ狙ってるチームから多数の指名権もぎ取るためのブラフだろうに、性格悪すぎ。

キャップスペース

そんなキャップスペースを空けるお時間が始まりました。

Gオースティン・コルベット、RTテイラー・モートン、Sゼイビア・ウッズとの契約を再構築。コルベットは怪我で2023年シーズン開幕に間に合うか微妙なため、モートンは2022年シーズンの先発OLの中で1番安定しなかったことが、再構築の要因だと思います。ウッズは活躍していたし、これといった要因は分かりませんが、Sというポジション柄としておきましょう。

そしてMLBダミアン・ウィルソンをリリース予定とのこと。2021年シーズン100タックル越えという実績から活躍を期待され獲得したものの、全く活躍できていなかったため、これは仕方無し。

余談

P.J.ウォーカーのパスが、2022年シーズンのナンバー1スローに選ばれました。今思っても、あのパスは凄かった。おめでとう。