2022WEEK5サンフランシスコ・49ers戦の感想

2022WEEK5サンフランシスコ・49ers戦の感想

余談

ニューヨーク・ジャイアンツが大方の予想を覆し、ロンドンでグリーンベイ・パッカーズに勝利しました。

これでジャイアンツは4勝1敗。シーズン開幕前、誰しも予想だにしなかった状況と言えるでしょう。

 

そんなジャイアンツは昨シーズンまで、何を隠そうパンサーズと同じようなチーム状態でした。

中途半端なQB、優秀なRB、粒ぞろいなWR陣を揃えるオフェンスに、比較的まとまったディフェンス。

その戦力は今も、昨シーズンと大きく変わっていません。

 

なのにこれだけ大躍進を遂げている。

その違いは何か。

そう、ジャイアンツは新しいHCと共に歩んでいるのだ。

HCが代わるだけでこんなにもチームは変わるということを、これでもかと証明していますね。

 

そんなジャイアンツ新HCブライアン・デイボールが、選手たちに植え付けたいと語っていたマインド「アグレッシブになれ」。

失敗しても構わないから、常に前だけを向けということ。

 

パッカーズ戦でも見せた、ひたすらレシーブミスを繰り返していたRBセイクワン・バークリーをそれでも多用したりと、あの手この手を使って何が何でもTDを取りに行く姿は、今のパンサーズが見習わないといけない姿です。

パンサーズHCマット・ルールよ。

それでもまだプレーオフを目指すつもりなら、冗談抜きで、ジャイアンツの勝ち方を丸パクリしろ。今のパンサーズが勝つためには、ジャイアンツのやり方しかない。

全体の感想

17点以上取られると勝てないという、HCルールが生み出した大恥な記録。

この日ついに何と25連敗となり、NFL新記録樹立です。

あとついでに、22試合連続で続いていた相手チームにオープニングドライブでTDを許していないという記録も、この日破られ終わりました。

あれ、HCまだクビになってないの?なんで?

 

そんな49ers戦ですが、まぁ言うことなしですね。WEEK5終了時点で間違いなく最弱のチーム。酷いとしか言いようがない。

パスオフェンスは、いつも通り全くうまくいかない。挙句QBベイカー・メイフィールドはピック6をもらう始末。

ランオフェンスは、トータル54ヤードとこちらも全くダメ。そもそも常に追いかける展開で、後半必然的にパスばかりになり、ランの回数も少なめでした。これもよくない。

 

第3Q、4thダウンからRBクリスチャン・マキャーフリーがTDを決めた場面。

そのままエクストラポイントで7点差だったのに、何故か2ポイントコンバージョンを決行し失敗。

確かに決めれば6点差となり、FGだけでも追いつけるとか考えたのかもしれませんけど、あまりにも酷過ぎる。というかそもそも、貪欲にTD取りに行けよ。

 

この日の3rdダウン成功率は3/15(20%)。WEEK5までの合算成功率15/62(約24%)は、今シーズンのNFLでワーストです。ホント、オフェンスのプレーコール終わってるわ。

 

頼みのディフェンスも、OLBフランキー・ルヴ、Sジェレミー・チン、Sゼイビア・ウッズといった主力選手が欠場したことで、あっさり37点も取られ崩壊。

ランはトータル153ヤードを許す。タックルミスも多く、やはり疲れが見える後半に失速という、いつもの展開でした。

ただし、エースWRディーボ・サミュエルを20ヤードに抑えられたことは、CBジェイシー・ホーンを褒めるべきでしょう。そこは良かったです。

 

この試合でのパンサーズ唯一の収穫は、ドラフト外ルーキーRBラヒーム・ブラックシアーがリターナーとして7回200ヤード、最長48ヤードという確かな結果を残したことだけ。

リターナーはアンドレ・ロバーツという専門のベテラン選手が居ましたが、WEEK1で早々に負傷離脱し困っていたので、そこの目処が立ったことだけは良かったです。そして普通にRBとしてプレーする姿も見てみたい。

オフェンス

QB

CMP/ATT YDS SK TD LG INT RT
B.Mayfield 20/36 215 4 0 32 1 61.7

インターセプトは本人の責任としても、無能HCと無能OCに挟まれてプレーしなければいけないメイフィールドには、正直同情するわ。

CMP/ATT YDS SK TD LG INT RT
P.Walker 5/6 60 2 0 22 0 108.3

そんなメイフィールドに代わり、最終ドライブに出場したP.J.ウォーカー。少ないプレーで判断は難しいですが、メイフィールドより遥かに良かったと思います。しかし3年連続でバックアップQBの出番があるとはねぇ。弱いチームな訳だ。

OL

被サック4、ランも出なかった。だがここまで来ると、多分OLの責任ではないと思う。

ラン

ATT YDS AVG LG TD
C.McCaffrey 14 54 3.9 19 1
D.Moore 1 8 8.0 8 0
D.Foreman 2 2 1.0 5 0

この数字で勝てるほど、パスオフェンスは全然強くない。

レシーブ

REC/TAR YDS AVG LG TD
S.Smith 4/5 69 17.3 31 0
D.Moore 4/8 59 14.8 27 0
C.McCaffrey 7/12 50 7.1 12 0
R.Anderson 1/5 32 32.0 32 0
T.Marshall 4/4 30 7.5 12 0
G.Ricci 3/3 27 9.0 12 0
I.Thomas 2/2 8 4.0 6 0
T.Tremble 0/1 0 0.0 0 0

RBマキャーフリーへパス投げすぎじゃね?って、そういえばとにかくマキャーフリーへの横へのパスが多かったわ。酷いパスオフェンスだね。

今シーズン初アクティブ登録だったWRテレイス・マーシャルは、しっかりレシーバーとして起用されました。この日インアクティブだったWRラシャード・ヒギンズがアクティブだった時には全く起用されなかったのにさ。絶対贔屓してるよね。

ちなみにWRラヴィスカ・シュノウトは、怪我で出場していません。

ディフェンス

QBジミー・ガロポロは、パス成功18/30、253ヤード、2TD、0インターセプト、被サック2、レーティング109.4。まだ本調子ではない中で、安定した成績ですね。

そんなガロポロは、まだ第2Qなのにサイドラインで白い歯を見せてました。それだけ余裕たっぷりだったのでしょう。

それともあれか、パンサーズに来なくて良かったと安心してたのかな…?

ランは上記の通りボコられました。

DL

DEブライアン・バーンズが1サック。

LB

これまで存在感皆無だったMLBダミアン・ウィルソンが、チームトップの計9タックル、1サック、1ファンブルフォースと急に覚醒しました。

DB

CB C.J.ヘンダーソンは、4thダウンの場面でパスインターフェアをしたり、3rdダウンの場面でタックルミスして1stダウン更新を許したりと散々でした。

S陣も、ウッズやチン抜きでは厳しかった。

スペシャルチーム

Kエディ・ピネイロは、初めてFGをミス(41ヤード)したものの、その後は修正し3本のFG(43ヤード、37ヤード、34ヤード)を成功。Pジョニー・ヘッカーはいつも通り。

試合後このようなツイートができるのは、本人もセントルイス時代のラムズで同じように酷いチーム状態を経験しているからだろう。ありがとうヘッカー。ちょっとだけ心洗われた。

さいごに

赤に染まる観客席。

オーナーのデイビッド・テッパーよ。

これを見ても何も感じないなら。何もしないつもりなら。

さっさとチームを売却してどっか行ってくれ。

あんたがオーナーになってからパンサーズは、ファンも愛想を尽かす最悪の弱小チームとなってしまったのだから。

1Q 2Q 3Q 4Q Total
SF 7 10 7 13 37
CAR 0 3 9 3 15

このあとのスケジュールは、@ラムズ、バッカニアーズ、@ファルコンズと続く。

そこで8試合。大体シーズン半分です。

仮に全敗なら同地区戦でも連敗ということになり、より一層プレーオフ進出の可能性は無くなります。

さて、テッパーはどこでルールをクビにしてくれるだろうか。

パンサーズでの勝率5割を超えていた前HCロン・リベラは、5勝7敗時点でテッパーにクビにされた。

ん、なんでルールはまだHCやれてるんだ?幻覚か?