2022WEEK3ニューオーリンズ・セインツ戦の感想

2022WEEK3ニューオーリンズ・セインツ戦の感想

全体の感想

今シーズン初勝利。それはもちろん喜ばしいことです。

しかし、目を背けてはいけない現実があるのも事実。

 

この3年間でHCマット・ルールがあげた勝利は、この日の勝利を含めて11。

その内10勝が、相手チームを16点以下に抑えてのもの。裏を返せば、17点以上取られた試合で勝ったのは、3年でたった1回のみです。

 

そして今日のセインツ戦も、その法則通りの勝利となりました。

QBに頼らないで勝つ。

これがマイナー大学で勝利を積み重ねて来たルールの理想的な勝ち方と思われますが、過去2年が証明しているように、当然こんな勝ち方は全チームに通用しません。

 

この日もディフェンスの頑張りとランオフェンス、そして新加入WRの嬉しい想定外の活躍により勝利を収めましたが、オフェンスによるTDは1回のみ。パスオフェンスは大低迷。

結局しっかりオフェンスで点を取っていかないと、今後過去2年の繰り返しになってしまうのは明白です。

その辺りを踏まえて、勝敗と同時にちゃんとオフェンスが点を取れるかどうか。これからの試合を見ていく上で、重要視していこうと思います。

 

オフェンスの感想。

ランがトータル145ヤードと出てくれたため誤魔化せましたが、パスオフェンスは全くもってダメダメ。

この日に関しては、QBベイカー・メイフィールドが悪かったと言わざるを得ません。オープンになっているエースWR D.J.モーアへのパスを2度もミスした結果、モーアのレシーブは何とたったの2ヤード。本当に酷かった。

そんなパスオフェンスがオワっている中、希望の輝きを放ったのが、開幕前ロスター発表直後にトレードで加入したWRラヴィスカ・シュノウト。

元々WRBのような起用選手とされていて、タックルをかわすのがうまいということは分かっていましたが…

いやいやうますぎでしょ。

パンサーズに来てから初のアクティブ登録。そして初レシーブで2タックルをかわし、瞬く間に個人技で67ヤードTD。これは凄すぎた。

パスオフェンスが機能不全だったオフェンスにおいて、シュノウトのようなランアフターキャッチでヤードを稼げる+タックルを容易にかわせるレシーバーは、本当に救世主のような存在でした。このTDが無ければ、負けていた可能性が高いです。

他にも同じく個人技で1stダウン更新を記録。終わってみれば、レシーブたった2回で90ヤード。本当にシュノウト様様のオフェンスだったと思います。ルールが居なくなった(仮)、来年も是非見たい選手です。

 

ディフェンスの感想。

ランに関してはトータル84ヤードと良かったのですが、パスディフェンスは353ヤード献上と難あり。

特に終盤追いかけてくるセインツオフェンスに、あっという間にTD連発を許したのはいただけない。1つ目は4分ほどで許し、2つ目はものの1分でTD献上。これはダメ過ぎ。

サックは1と全然でしたが、QBジェイミス・ウィンストンへプレッシャーは確実的確に与えられていたので、この辺りは良かったです。待望の今シーズン初を含め、3回ターンオーバーを奪ったのも素晴らしいです。

 

FGブロックや、それに動揺したか、優秀なセインツKウィル・ラッツがその後の48ヤードFGを外したりと、終始流れはパンサーズにあった試合でした。その流れはディフェンスのみ、でしたけどね…

オフェンス

QB

CMP/ATT YDS SK TD LG INT RT
B.Mayfield 12/25 170 3 1 67 0 83.8

この日のメイフィールドはキツかった。明らかに不調。WRシュノウトの67ヤードが無ければ、獲得わずかに100ヤードほどと、こんな数字でよく試合に勝てたなという成績です。

どこかで言われてましたが、メイフィールドがOLを信用しきれていないことも、パス精度が悪い原因なのかもしれません。もうちょっと信じてポケットの中で待ってから投げることができれば、パス精度は上がるような気がします。

まぁ、今のパンサーズOLを信じる方が難しいのは間違いないですけどね。

OL

そんなOL。ランオフェンスは機能していたので、まずまずと言っていいでしょう。あとはメイフィールドに信じてもらえるようなパスプロテクションを形成できれば。

ラン

ATT YDS AVG LG TD
C.McCaffrey 25 108 4.3 18 0
C.Hubbard 3 25 8.3 14 0
D.Moore 2 13 6.5 9 0
B.Mayfield 1 -1 -1.0 -1 0

マキャーフリーは、2試合連続で100ヤード越え。おめでとう。

レシーブ

REC/TAR YDS AVG LG TD
L.Shenault 2/2 90 45.0 67 1
S.Smith 2/2 22 11.0 24 0
G.Ricci 1/2 15 15.0 15 0
R.Anderson 1/4 14 14.0 14 0
I.Thomas 2/3 13 6.5 9 0
C.McCaffrey 2/4 7 3.5 8 0
T.Tremble 1/1 7 7.0 7 0
D.Moore 1/6 2 2.0 2 0

シュノウトの活躍は目を引きますが、その他が悲惨。

モーアが1/6・2ヤード、アンダーソンが1/4・14ヤード。

1番手2番手レシーバーでこれは衝撃過ぎ。メイフィールドが悪い部分も当然ありますが、ここまで酷くなるとOCベン・マカドゥーも怪しいよね。

そしてWRラシャード・ヒギンズ。ついに出場したと思ったのも束の間、ターゲットはゼロ。いつまで無駄遣いするつもりなんだろうか。

ディフェンス

DL

DTデリック・ブラウンが、2パスディフェンス・1インターセプトと、DTの成績とは思えない活躍。

DEイエトゥア・グロスマトスのしょーもない反則は要反省。ああいう馬鹿な行為は、流れを変えかねない。

LB

最初の得点となったファンブルフォースを記録したOLBフランキー・ルヴ、あわやインターセプトのパスディフェンスを記録したOLBシャック・トンプソンお見事。MLBダミアン・ウィルソンは相変わらず空気。

DB

Sジェレミー・チンは、チームトップの計8タックル・1サック・QBヒット1・パスディフェンス2と大活躍。

CBジェイシー・ホーンは、3パスディフェンス・1インターセプトとこちらも大活躍。

スペシャルチーム

Kエディ・ピネイロは、45、48、34ヤードFG全てとエクストラポイント完璧。Pジョニー・ヘッカーも、最後のパントが完璧。

さいごに

昨シーズンのWEEK2セインツ戦も同じような展開だったね。途中までデジャヴかと思ったよ。

1Q 2Q 3Q 4Q Total
NO 0 0 0 14 14
CAR 7 6 0 9 22

次戦カーディナルスは相性抜群のチームなので、同じような試合展開で勝ちそうですね。フラグフラグ。

試合前に出て来た記事。

オーナーのデイビッド・テッパーは、HCルールを信頼し過ぎというか、やはりズブズブというか。そんな風に読み取れますね。

もちろんチームが勝てていれば、どんなに試合がつまらなくても百歩譲っていいけど、また負けが込むようなら、今年こそ、その時は本当に頼むよ。