2022WEEK16デトロイト・ライオンズ戦の感想

2022WEEK16デトロイト・ライオンズ戦の感想

全体の感想

日本同様アメリカにも大寒波が訪れているようで。

この日のシャーロットは気温約マイナス7度という、パンサーズホームゲーム史上最も寒い日の試合となりました。どうりで選手たちが顔を覆ってた訳だ。

 

そんな日の試合。それぞれオープニングドライブから、パンサーズはランで、ライオンズはパスで早速お互いTDを取り合う立ち上がり。

次のドライブでライオンズがいとも簡単にレッドゾーンへ侵入しTD目前という場面で、ライオンズCフランク・ラグノウがスナップミスでファンブル。

これをDEイエトゥア・グロスマトスがリカバーし、ターンオーバー。そこからパンサーズはTDへ繋げ、以降追いつかれることなく逃げ切りました。

終わってみれば、このファンブルが勝負の分かれ目だったのかなと思います。

 

オフェンスは、まぁ言うまでもなくランですね。

前半だけで240ヤード、トータル320ヤードという驚異的な数字は、共にフランチャイズレコード。さらにパスとのトータル570ヤードもフランチャイズレコード。素晴らしい。

OLがビッグホールを何度も作り出してくれて、スティーラーズ戦が嘘のように、面白いようにランが出まくりました。TE陣のブロックも良かったです。

欲を言えば、RBがDBと度々1対1になれていたのに、いつもそこで止められていたので、そこをかわせるRBだったらもっと簡単に点を取れていたかなと。クリスマスだけに、クリスチャンみたいな名前の選手とか居たらね。

 

さらにこれだけランが出た上に、パスも良かったのがこの日のオフェンス。

QBサム・ダーノルドは、4試合連続インターセプト無しの安定したパフォーマンスを披露。WRテレイス・マーシャルやWR D.J.モーアへのパス、それぞれのレシーブも完璧と、ランの邪魔をすることなく、パスオフェンスもしっかり機能していました。

最後の方は無理に攻めずパントを選択するなど、コーチ陣による主導権を絶対に渡さない落ち着いた試合運びも大変良かったです。

 

ディフェンスはやはりというか、強力なライオンズパスオフェンスにはやられましたが、ランはしっかり抑え込むことに成功。あれだけパンサーズオフェンスが絶好調だったことも、ディフェンスにとっては負荷なくプレーできたのではないでしょうか。

しかし勝利の代償として、エースCBジェイシー・ホーンが手首を骨折してしまったようです。公式発表ではありませんが、本当だとすればDEブライアン・バーンズの言うように、今シーズンの出場は難しそうです。今後2試合のパスディフェンスは非常に厳しくなりますね…好転するようでしない、このもどかしさよ。

 

あとついでに1つ。試合結果に影響はありませんでしたが、試合終盤DEグロスマトスがサックした場面で、かの噂の、疑惑のラフィング・ザ・パサーの反則を取られました。大量リードしている試合終盤だったからよかったものの、もし接戦であんなフラッグ投げられたら萎えるわ。

オフェンス

QB

CMP/ATT YDS SK TD LG INT RT
S.Darnold 15/22 250 0 1 47 0 121.4

今シーズン出場4試合で、インターセプト0、レーティング104.3。この日もレーティングは100を大きく上回っており、まさかダーノルドがここまで安定したプレーができるとは正直驚きです。全体3位指名は伊達ではないということですかね…今まで舐めててすみませんでした。

OL

先週のスティーラーズ戦とは打って変わって、ランブロックは素晴らしすぎました。パスプロテクションもライオンズほどではないにせよ、被サック0ということを踏まえても十分良かったです。

ラン

ATT YDS AVG LG TD
D.Foreman 21 165 7.9 38 1
C.Hubbard 12 125 10.4 35 0
S.Darnold 6 19 3.2 13 1
D.Moore 1 8 8.0 8 0
R.Blackshear 3 3 1.0 7 1

RBディオンテ・フォーマンとRBチュバ・ハバードの2人が100ヤード越え。OLに感謝。

レシーブ

REC/TAR YDS AVG LG TD
D.Moore 5/7 83 16.6 47 1
T.Marshall 2/3 55 27.5 36 0
L.Shenault 3/3 53 17.7 43 0
T.Tremble 2/2 18 9.0 18 0
S.Smith 1/2 17 17.0 17 0
I.Thomas 1/3 12 12.0 12 0
R.Blackshear 1/1 12 12.0 12 0

WRマーシャルはもう、WRモーアと肩を並べられるほどのレシーバーに成長したと言い切っていいでしょう。

WRモーアも素晴らしいパフォーマンス。上記以外にも、TDシーンはお見事でした。たまに見せてくれるWRラヴィスカ・シュノウトのスーパー個人技(この日は43ヤード)も最高でした。

ディフェンス

QBジャレッド・ゴフは、パス成功25/42、355ヤード、3TD、0INT、被サック2、レーティング110.7。前評判通り、ライオンズOLのパスプロテクションは強力無比で、最近のゴフ活躍の要因が分かりました。

ランはトータル45ヤード、トップが何とQBゴフの15ヤード、それを除くと30ヤードと完璧に封じ込めました。ここをしっかり抑えられたことは大きかったです。

DL

DEブライアン・バーンズは、2サック、3QBヒット、2ロスタックル、1パスディフェンスと大活躍。

LB

OLBシャック・トンプソンがチームトップタイの計6タックル。OLBフランキー・ルヴは計5タックル、1ロスタックル。

DB

CBジェイシー・ホーンとSジェレミー・チンがチームトップタイの計6タックル。パスディフェンスは相当やられてしまいましたが、この日ばかりは仕方ないか。

スペシャルチーム

Kエディ・ピネイロは、FG3本(37、40、36ヤード)とエクストラポイント完璧。Pジョニー・ヘッカーもいつも通り。

さいごに

同地区ライバルたちは、セインツが勝利し、ファルコンズが敗戦。

バッカニアーズは現地日曜日カーディナルスと対戦し、さすがに勝利することでしょう。

→ 勝利しました。まさかの辛うじてですが。

 

次戦、現地1月1日の対戦相手はバッカニアーズ。

新年早々プレーオフ進出もとい地区優勝を懸けた、負けたら終わりの大一番が待っています。シーズン最終盤の痺れるこの感じ、久しぶりだ。

1Q 2Q 3Q 4Q Total
DET 7 0 6 10 23
CAR 7 17 7 6 37

CBはドンテ・ジャクソンが既に離脱しており、このタイミングでCBホーンも(おそらく)離脱は相当痛過ぎますが、CB C.J.ヘンダーソンやSゼイビア・ウッズ、Sジェレミー・チンを中心に、CBキース・テイラー辺りの成長にも期待しつつ、パスディフェンスは何とか乗り越えて欲しいところです。