2022WEEK14@シアトル・シーホークス戦の感想

2022WEEK14@シアトル・シーホークス戦の感想

全体の感想

立ち上がりから幸先よくFGで3点先制。

シーホークスオフェンス最初のプレーをCBジェイシー・ホーンが早速見事なインターセプト。

そのターンオーバーをすぐにTDへ繋げリードを広げる。

といったように、あのパンサーズオフェンスが、マット・ルールによって地に堕とされたあのパンサーズオフェンスが、立ち上がりからトントン拍子に点をあげることに成功。

これは楽勝かと思ったのも束の間、シーホークスOL(主にパスプロテクション)が異様なほどに頑丈でQBジーノ・スミスへ中々プレッシャーを与えられず、じわじわと追い上げられる展開に。

 

しかしHCがルールからスティーブ・ウィルクスに代わったパンサーズは違いました。

パスオフェンスはシーホークスディフェンスのパスラッシュが相当上手く、自慢のパンサーズOLがことごとく突破されてしまい機能しませんでしたが、QBサム・ダーノルドは冷静に無理をせず、ターンオーバーされることなく試合を終えることができました。

ランオフェンスは序盤こそイマイチでしたが、後半になるとランディフェンスの弱いシーホークス故か、パンサーズOLがしっかりとディフェンスをこじ開けることに成功。終わってみればトータル223ヤードと、パスが低迷する中でしっかりとオフェンスを牽引してくれました。特に第4Qの20-17という3点リードの場面で、自陣25ヤードからランプレーのみでTDへ繋げたのは凄かった。

3rdダウン成功率は6/13(46.2%)と、おそらく今シーズン最も高かったです。OCベン・マカドゥーのプレーコールは相変わらず酷いものですけど。

 

ディフェンスは強固なシーホークスOLに苦戦を強いられたものの、主力RBの居ないランはしっかり止め、パスでは2インターセプトを記録するなど、ロングパスも点差リードも許すことなく抑えてくれました。最後の最後にぬるっとTDを取られたのは反省点です。

気のせいかもしれませんが、HCとDCが代わってからサック数やターンオーバー数が増えている気がします。DCフィル・スノウの時よりも確実に良くなってますよディフェンス。

WRテレイス・マーシャルの股キャッチ、WRラヴィスカ・シュノウトの地面スレスレキャッチ(動画無かった残念)、

RBチュバ・ハバードの手伸ばしTDラン。

こういったオフェンスの研ぎ澄まされたプレーの数々は、HCルール時代には見ることのできなかった、まさにプレーオフへ進出するチームの姿そのものでしょう。

そんな姿を12月に見られようとはねぇ。いやー嬉しい楽しい。エンドゾーン付近で4thダウンを連発する攻めの姿勢も大変良かったです。

ちょっと審判に助けられたり、BYE明けという状態も良かった要因かもしれませんね。

ルールは3年(計38試合)通して今のパンサーズの強さを引き出せず、ウィルクスはたったの7試合で今のパンサーズを勝てるチームにしています。ルールとは一体何だったんだ。

オフェンス

QB

CMP/ATT YDS SK TD LG INT RT
S.Darnold 14/24 120 2 1 18 0 85.4

パスプロテクションが度々壊される中、ミス無くまとめてくれました。スクランブルの判断も良かったです。

まだ2試合だけど、髭生やしてから無敗。どことなくライアン・フィッツパトリックに見えなくもない。これはもしやフィッツマジック?

OL

RTテイラー・モートンとLTイケム・エクウォヌの両Tがサックを許してしまいました。ただシーホークスディフェンスのパスラッシュが相当上手かったので仕方ないとしておきましょう。その辺はさすがピート・キャロルといったところか。

ラン

ATT YDS AVG LG TD
D.Foreman 21 74 3.5 11 0
C.Hubbard 14 74 5.3 12 1
R.Blacksher 4 32 8.0 16 1
S.Darnold 4 30 7.5 26 0
L.Shenault 1 7 7.0 7 0
D.Moore 2 6 3.0 5 0

3人のRBがそれぞれ活躍。なんかちょっと前のシーホークスのランオフェンスみたいだね。

レシーブ

REC/TAR YDS AVG LG TD
L.Shenault 4/4 31 7.8 11 0
C.Hubbard 3/3 25 8.3 17 0
T.Marshall 1/1 18 18.0 18 0
S.Smith 2/2 17 8.5 13 1
R.Blacksher 1/1 17 17.0 17 0
I.Thomas 2/2 11 5.5 8 0
D.Foreman 1/1 1 1.0 1 0

WR D.J.モーアはターゲット3回でレシーブゼロ。自身2度目となる0ヤード。チームが勝ったから良かったものの、この日数少ない影を落としている部分と言えます。

モーアはここまでトータル605ヤード。残り4試合で3年連続となる1000ヤードへ到達するには、1試合100ヤードは稼がないといけません。行けるかどうか。

WRシャイ・スミスはキャリア初TDおめでとう。

ディフェンス

QBスミスは、パス成功21/36、264ヤード、3TD、2インターセプト、レーティング85.9、被サック3。スミスが今シーズン大化けした要因の1つに、パスプロテクションの強固さがあるということが分かりました。そんな強固なOLをかいくぐって3サックを奪い、プレッシャーを与えられた場面で2インターセプトを奪えたのは良かったです。

ランはトータル46ヤード。QBスミスの分(20ヤード)を除くとわずか26ヤードと完封しました。まぁこれはシーホークスRBの顔ぶれを見たら当然かもしれません。

DL

DEブライアン・バーンズが0.5サック・1QBヒット。DEマーキース・ヘインズが1サック・1ロスタックル・1QBヒット。シーホークスOLに苦しめられました。

LB

OLBシャック・トンプソンがチームトップの計9タックルと0.5サック・1QBヒットを記録し、OLBフランキー・ルヴは計4タックル・1サック・2ロスタックル・2QBヒット・1パスディフェンスを記録と、両OLBの安定した活躍は頼もしい限りです。ちなみにMLBダミアン・ウィルソンは0タックルとこちらも安定乙。

DB

CBジェイシー・ホーンは計6タックル・1インターセプト・2パスディフェンス。他にも2回ライン外でインターセプト(内1回は本当に惜しかった)をしており、エースCBとして着実に進化を続けています。

CB C.J.ヘンダーソンも1インターセプト・2パスディフェンスと活躍。

Sは先発のゼイビア・ウッズがインアクティブでしたが、ジェレミー・チンを中心にある程度カバーできていました。DBマイルズ・ハーツフィールドが1サックをあげています。

スペシャルチーム

Kエディ・ピネイロは、FG3本(47・32・39ヤード)とエクストラポイント全部完璧。こういう接戦でミス無くキックを決めてくれるのは助かります。Pジョニー・ヘッカーもいつも通り安定。

LS J.J.ジャンセンは、出場数パンサーズ新記録を樹立しました。おめでとう。

さいごに

近年苦手としていたブロンコスとシーホークスに勝利し、今シーズン初の連勝を記録。

ついでに昨年11月以来、実に9試合ぶりとなるアウェー勝利も記録。

17点以上取られた相手に28連敗(内25連敗はHCルール時のもの)していた大恥記録も、ついに打ち破りました。

今パンサーズは、全員が同じ方向、プレーオフを見ています。ええ、見ることができています。そんなチームの引き締まり・雰囲気をひしひしと感じます。

あるぞこれは。本当にあるぞ…

1Q 2Q 3Q 4Q Total
CAR 10 10 0 10 30
SEA 0 14 3 7 24

次週はスティーラーズとホームで対戦。こうなったら負けたくない。勝ち進んで欲しいね。