この時が来たか

この時が来たか

かねてからずっっっっと噂されていたことが、ついに起こりました。

QBベイカー・メイフィールドをトレードで獲得しました。トレーニングキャンプ前に決着、ということで。

驚くべきはそのトレード内容。

パンサーズが対価として出したのは、来年ではなく再来年の2024年5巡指名権(オフェンスの70%以上のスナップを受けると4巡までアップ)のみ。言うて最低限は実績のある4年前の全体1位指名QBとしては、割の良すぎる対価です。

さらに最も懸念されていた年俸については、ブラウンズが1050万ドルを負担し、パンサーズがメイフィールドへ支払うのは500万ドル…ではなく、さらにメイフィールドの承諾を得て350万ドル(ベース)という破格のコスパ。

→ コメントにてご指摘いただきました。パンサーズが支払う基本年俸は、メイフィールドに350万ドル下げてもらって、ベース500万ドルという内容です。大変失礼いたしました。活躍度合いによって年俸は上がるようですが、それでも破格なのは間違いありません。

さすがに昨年のサム・ダーノルド獲得を反省していると思われますが、それにしても物凄いパンサーズ側超有利内容です。ほぼノーリスク、GMスコット・フィタラーおそるべし。

メイフィールドにとってはシーホークスかパンサーズくらいしか行き先が無く、シーホークスがトレードに乗り気でなかった(+メイフィールドもシーホークス行きを望んでいなかった?)こともあり、事実上パンサーズしか選択肢がなく、こういった内容でもOKしたのかなと。まぁノートレード条項とかある訳ではないので、ブラウンズが相当妥協した、というのが答えでしょうけども。

 

 

そんなトレード内容から見ても、メイフィールド獲得は全然ありだと思います。メイフィールドの闘志むき出しスタンスは好きですし、ダーノルドよりは期待できます。

ルーキーQBマット・コラルの活躍を見たい思いはありますが、3巡まで指名されなかったドラフト指名時の各チームの評価通り、残念ながら即戦力ではないのでしょう。ひとまず今シーズンはバックアップとして、学びの1年ということに。

それに今のところパンサーズはダーノルドのトレードを考えておらず、メイフィールドが先発確定という訳ではないようです。あくまでトレーニングキャンプで競わせるということで、そういった意味でも、メイフィールドの獲得がマイナスになることは無いでしょう。

こうなってくると、おそらく先発争いに負けるであろうダーノルドをシーズン開幕前にトレードしたいところですが、それは上記ツイートの通り、他チームに不測の事態が起きるかどうかによりますね。あんまこういう不幸を祈るのは良くないので、この話は置いときます。

 

しかし、2018年の全体1位指名QBと3位指名QBが一堂に会するとはねぇ。

ちなみに新OCベン・マカドゥーは当時、2018年1巡で指名されたQBの中でメイフィールドを最も低く評価していました。パンサーズOCを引き受けた理由も、表面上はダーノルドが居たからと発言しています。

そんなマカドゥーとメイフィールドがタッグを組むとは、これまた奇遇なことだねぇ。

…そんなQB2人のインターセプト数が多過ぎることには目を瞑ろう。

 

メイフィールドの背番号は、大学時代からずっと6。

でもその背番号は、今年パンサーズへやって来たベテランPジョニー・ヘッカーがQB P.J.ウォーカーから譲り受け、現在背負っています。また6の移動があるのか、はたまた空いている番号に落ち着くのか。

 

今シーズン開幕戦の相手は、奇しくもブラウンズ。いきなりメイフィールドのリベンジマッチとなりますね。楽しみです。

あれ、昨シーズンの開幕戦もそんな感じじゃなかったかな…

<余談>

メイフィールド獲得の噂が初めて流れたとき、WRロビー・アンダーソンはメイフィールドのことを(何故か)異様に毛嫌いしていました。

そんな彼の反応がこちら。問題無いと言ってますが、本当か?