ありがとうCMC

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この時が来てしまったか…

RBクリスチャン・マキャーフリーが49ersへトレードされました。

その対価は、2023年の2巡、3巡、4巡指名権、そして2024年の5巡指名権と、1巡指名権がありません。

49ersは来年の1巡指名権を持っていないためこうなってしまうのはある種必然的ですが、GMスコット・フィタラーはここ数日「マキャーフリーは1巡指名権が複数といった相当な提示がないとトレードしない」なんて話をしていたばかり。

にも関わらず対価に1巡指名権が1つも無いトレードを決断した背景には、今シーズンを完全に諦めたこと、49ersを上回るトレード提示をしたチームが存在しなかったことなどが理由として考えられます。

ちなみにラムズと49ersの二択だったようです。そのどちらも来年の1巡指名権を持っていない、と。当然こうなってしまう訳ですね。

パンサーズは来年の3巡指名権が無かったのでそれを補完できたことや、今シーズンの49ersはプレーオフ進出できるか微妙な雰囲気なので、2巡と言えどそこそこ上の方の指名巡になる可能性があることを考えると、最低限、本当に最低限ながら悪くないトレードかもしれません。

でも。でもなぁ。マキャーフリーをもってしても1巡指名権無しとは、いやー厳しい。

(追記)

今回のトレードとは関係ありませんが、1巡指名権についてちょっとばかり訂正を。

ドルフィンズが来年の1巡指名権を没収されているようで、このままパンサーズが全体1位指名権獲得となると、自然と1巡が2つになる(全体33位が32位に繰り上げ)という状況になっていました。

全体1位の座に就くことが絶対条件ですが、実質1巡2つとなれば相当強いです。トレードアップにも使えるでしょう。

2017年のドラフト1巡全体8位でパンサーズに加入したマキャーフリー。

2018年にラン1098ヤードを記録すると、2019年にはラン1387ヤード・レシーブ1005ヤードという、NFL史上3人目となる偉大な記録1000・1000を達成しました。

その後HCがマット・ルールになってからは怪我に苦しみ、2020年は出場3試合、2021年は出場7試合にとどまり、この頃からトレードの噂は出始めていました。

今年は大きな怪我なくこれまで全試合に出場して来ましたが、このタイミングでついにトレード。ここでお別れとなってしまいました。

2019年のあの輝きをまた見たかった。ありがとうCMC、新天地での活躍を願っています。

49ersのHCカイル・シャナハンの父は、かつてブロンコスでHCをしていたマイク・シャナハン。

マキャーフリーの父であるエド・マキャーフリーは、そんなシャナハン父の下でWRをしていた。

そして今回のトレードで、シャナハン息子の下マキャーフリー息子はプレーすることになります。

これはもう運命なのかもね。

 

 

さて、かねてからGMやオーナーはチーム解体を否定してきましたが、バッカニアーズ戦を待たずして起きたマキャーフリーのトレード。

これはおそらく、残念ながらファイアーセールが始まったと考えていいでしょう。

 

残っているパンサーズの選手で他チームが最も興味を示しそうなのは、WR D.J.モーアとDEブライアン・バーンズですかね。LBシャック・トンプソンもチームの補強ポイントに合致すれば需要はあると思います。

ただマキャーフリーのトレード内容を見るに、モーアやバーンズも1巡指名権を貰えそうに無いのが辛いところです。こうなったら2巡指名権をひたすら増やして、1巡指名権へのトレードアップを狙う作戦にするという手も無きにしも非ずか?

しかし誰でも彼でもトレードしてしまうと来年パンサーズに来たいと思ってくれる有力なHC候補が居なくなってしまうのは確実なので、DTデリック・ブラウンやSジェレミー・チン、CBジェイシー・ホーンといった、主にルーキー契約中の若手主力選手はある程度残すのではないかなと思っています。

また今シーズン大きく改善されたOLは、さすがに解体しないでしょう。でもこうなってしまったら、もうどうなるか分かりませんけどね。

 

P.J.ウォーカーが先発QBに決まったバッカニアーズ戦のオフェンスは、一体何を楽しみに見ればいいのやら。地獄絵図にならないことだけ祈っておきます。