2021年オフシーズンの展望 ~QB編~
- 2021.01.08
- カロライナ・パンサーズ
- NFL, パンサーズ

(1/22追記)ハスキンスはスティーラーズと契約しました。ハスキンス関連の内容を修正しておきます。
(1/10追記)ハスキンスと契約しそうな雰囲気とのことで、ハスキンスに関する予想は大外れ、恥ずかしいので消しておきます(詳しくはこちら)。それ以外にも少々追記。
補強必須全ポジションについて展望という名の希望なんかをだらだら書いていましたが、予想外に文量が多くなってしまったので、とりあえず今回はQBについてまとめます。
またここでは主にドラフト以外での補強について考察していきます。予めご了承を。
現状のQB陣について
2021年シーズンもテディ・ブリッジウォーターのみで行くという選択肢は、希望も含め”無い”です。P.J.ウォーカーも多少は期待していたのですが厳しそう。ウィル・グリエルはお察し。
トミー・スティーブンズは、セインツのテイサム・ヒルのような起用方法で2021年もロスター入りする可能性はありますが、先発を任せられるだけの力は無いと思います。
よって補強必須。
ドラフトでの指名について
こんなブログを書いておきながら、正直QBはドラフトでの1巡指名が最も理想的だと考えています。
しかし全体8位という順位で即戦力のQBを狙うには、トレードアップを含め、他チームのオフの動向次第というのが現状です。そのままの順位で確実に指名できそうなQBは限られてきます。
FAでの獲得について
ドラフトが運ゲーになりそうなら、FAでの獲得も視野に入れるべきでしょう。
さすがにベテランQBを獲得して先発を任せるプランは無いと思うので、30歳以下のFAのQBをざっとあげてみました(かっこ内は年齢)。3区分に分けて紹介すると、
- FA|ドウェイン・ハスキンス(23)
- SF|ジョシュ・ローゼン(24)
- WAS|カイル・アレン(25)
U-25の若手はこんな感じ。
ハスキンスはワシントンをリリースされてから調査していたようですが、獲得には至らなかったので無いと思います。
→こちらのブログにて。
ローゼンは大学時代の輝き、1巡指名当時の輝きを取り戻してくれるなら考えものですが、この若さで既に4チーム目という渡り歩きを見る限り厳しそうです。アレンは2019年お世話になったQBで、おそらくワシントンが再契約するでしょう。
- SF|ニック・ムレンズ(26)
- PIT|ジョシュア・ドブス(26)
- GB|ティム・ボイル(26)
- CHI|ミッチェル・トゥルビスキー(27)
- NO|ジェイミス・ウィンストン(27)
- SF|C.J.ベサード(27)
- LV|ネイサン・ピーターマン(27)
- PHI|ネイト・サドフェルド(27)
- DAL|ダク・プレスコット(28)
- IND|ジャコビー・ブリセット(28)
- CIN|ブランドン・アレン(28)
- ARI|ブレット・ハンドリー(28)
- MIA|ジェイク・ルドック(28)
26~8歳のQBはこんな感じ。
ジミー・ガロポロの度重なる離脱で度々出場機会を得ているムレンズは、49ersが再契約すると思います。今でもベアーズで先発しているトゥルビスキーは一考の価値ありといったところですが、ベアーズは再契約しないでしょうし、これまでの成績を踏まえると、獲得するのは微妙なところです。
ウィンストンはインターセプト癖を直せないと厳しいです。1番の目玉であるプレスコットは、さすがにカウボーイズ残留濃厚でしょう。2019年シーズン先発していたブリセットは、まぁ、無いですね。
- LAR|ブレイク・ボートルス(29歳)
- NO|トレバー・シーミアン(29歳)
- MIN|ショーン・マニオン(29歳)
- BUF|マット・バークリー(30歳)
- HOU|A.J.マキャロン(30歳)
- SEA|ジーノ・スミス(30歳)
29-30歳はこんな感じ。
かつてのジャガーズ先発ボートルス、ブロンコス先発シーミアンは無きにしもあらずですが、年齢を考えると無いかなと。バークリーはビルズで地味に結果を残していますが、こちらも先発候補としては無さそう。
マキャロンはベンガルズ時代に一瞬だけ輝いていた時があったのですが、今は残念ながら跡形もありません。スミスもジェッツ時代は先発QBだったんですけどね~、今はお察し。
ということでFAのU-30QBたちを見たところ、ぶっちゃけプレスコット以外、安心して先発を任せられるQBは居ません。
トレードでの獲得について
FAが微妙ならトレードで他チームのQBを獲得するという手もあります。そしてこちらの方が有力なQBが多いです。
そんなトレードで獲得できそう且つ先発を任せられそうなQBたちはこちら。
- NYJ|サム・ダーノルド(23)
- LV|マーカス・マリオタ(27)
- PHI|カーソン・ウェンツ(28)
ダーノルドはジェッツが予定通りドラフトでQBを指名するならトレードできると思います。しかし2巡指名権譲渡は必須となりそうなので、そこをどう捉えるかといったところ。これまでの成績はお世辞にも良くありませんが、それはジェッツというチーム、元HCアダム・ゲイスの悪夢ゆえ。ポテンシャルは十分あると思っています。
かつてのタイタンズ先発マリオタは、昨年新天地レイダースで1試合に先発出場し、そのわずかな機会でかつての1巡指名QBの片鱗を見せつけました。その片鱗を信じるのであれば、獲得はありかもしれません。ダーノルドと違い3巡以降でも十分トレードできそうなのは〇。
ウェンツは昨年の絶不調ぶりが引退するQBのそれと同じだと言われており、トレードしてまで獲得するのはリスクが高いかなと思います。一応チームが変わればということもあるので、その可能性に賭けてみるならありか。
そしてもう1人。
- HOU|デショーン・ワトソン(25)
最近まことしやかに噂されているワトソンのトレード話。
さすがに「いやいやありえんだろ」と思っていましたが、どうやら全くゼロでは無さそうなんですよね。
Deshaun Watson is “extremely unhappy” with the Texans after not being involved in their new GM hiring, per @RapSheet
Watson hasn’t spoken with the Texans in the last few days pic.twitter.com/mASbVT7OIo
— Bleacher Report (@BleacherReport) January 8, 2021
Deshaun Watson advocated for the Texans to hire Chiefs OC Eric Bieniemy and they didn’t interview him, per @AlbertBreer pic.twitter.com/U7PGOjpM3u
— Bleacher Report (@BleacherReport) January 8, 2021
先日テキサンズは新しいGMを決定しましたが、このことにワトソンは関与しておらず(できず)、そのことを不満に思っているようです。さらに新しいHCとしてチーフスOCエリック・ビニミーはどうだと提案したものの、テキサンズは面談すらしませんでした。
これらのことから、まだ確執とまでは言えませんが、少なくともワトソンとテキサンズが良好な関係を築いているように見えないのは事実です。
4年のキャリアで2度のシーズン2桁勝利とプレーオフ進出。2020年シーズンはチームこそ低迷したものの、リーグトップとなるパス4823ヤードに加え、33TD・7INT・レーティング104.5という素晴らしい成績を収めているワトソン。
このクラスのQBをトレードとなれば当然1巡指名権譲渡は必須になりますが、トレードアップしないと1巡でQBを指名できそうにない、トレードアップも他チームと競合しどうなるか分からないようなチームにとっては、願ってもないQBなのではないでしょうか。
まとめ
結局ドラフト1巡指名が1番。状況次第ではトレードでの獲得を視野に。本当にワトソンを獲得できそうなら攻めてよし。ダーノルドも全然あり。マリオタならしっかり考えてからにしよう。以上。
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