2020WEEK12@ミネソタ・バイキングス戦の感想
- 2020.11.30
- カロライナ・パンサーズ
- NFL, パンサーズ

勝負の分かれ道
第4Q、残り時間は3分ほど。24-21と3点リードするパンサーズの攻撃。
2度のパスインコンプリート(正確にはレシーバーのドロップ)により時間を使えず、2分18秒とバイキングスにタイムアウト1つ残して無念のパント。
逆転の空気漂う嫌な展開の中、リターナーのWRチャド・ビービーがまさかのドロップ。それをリカバーし、残り9ヤード地点から再びパンサーズの攻撃に。
さすがに勝ったと思うよね。
ラン→ランで時間を使いながらエンドゾーンに近付き、バイキングスはタイムアウトを消費。残りわずか3ヤードの3rdダウン。
ここでパス。WR D.J.モーアは完全にフリー。完璧なプレーコール。TDを取れば2ポゼッション差となり、ほぼ勝ち確。
…が決まらなかった。
ブリッジウォーターのパスはモーアの逆リードボールとなり失敗。パスインコンプリートなので時計も止まる。
FGとなり差は6点に広がったものの、残り2分弱残して攻守交替。TDで同点、エクストラポイントで逆転という状況になってしまった。
しかも無理な態勢でボールを取ろうとしたモーアは着地の際足を痛めてしまう。勝ち確のパスを決め損ねただけでなく、エースレシーバーまでも負傷させたブリッジウォーター。こればっかりはやってくれたなおい。
2分弱もあれば、優秀なQBならTDくらい割と簡単に取ってきます。しかも大きなミスを犯したビービーでTDを取られる始末。
その後わずかな時間でFGレンジまでボールを運んだのは評価できるが、この日のKジョーイ・スライのキックは常に左右にブレていた。50ヤード以上の距離は到底無理だったさ。万事休す。
TDを取れず、TDを取られ逆転された時点で勝負ありだったと思います。それくらい、あのパス失敗は勝負の分かれ道でした。
たらればですが、3rdダウン3(GOAL)でパス失敗したあの場面。
3点リードしているということを生かし、4thダウン行っても面白かったかもしれませんね。最悪止められても、バイキングスの攻撃は自陣奥深くから。TDを取れればもちろん勝ち確、って感じに。
オフェンス
QB
CMP/ATT | YDS | SK | TD | LG | INT | RT | |
T.Bridgewater | 19/36 | 267 | 0 | 1 | 41 | 1 | 74.7 |
前半はシーズン最低クラスの超低調、後半は持ち直して良かった。特に後半は、珍しくミドル以上のパス精度も高かった。インターセプトとあのパス以外は及第点。
OL
意外にも良かった。相手ディフェンスが強くなかったというのもあるが。
RB
ATT | YDS | AVG | LG | TD | |
M.Davis | 15 | 55 | 3.7 | 10 | 0 |
R.Smith | 7 | 18 | 2.6 | 13 | 0 |
T.Cannon | 3 | 17 | 5.7 | 13 | 0 |
T.Bridgewater | 2 | 12 | 6.0 | 8 | 0 |
C.Samuel | 1 | 5 | 5.0 | 5 | 0 |
前半はランプレー多めでした。後半への布石か何かだと思いましたが、特に何もありませんでした。
レシーバー
REC/TAR | YDS | AVG | LG | TD | |
R.Anderson | 4/7 | 94 | 23.5 | 41 | 1 |
C.Samuel | 5/5 | 72 | 14.4 | 35 | 0 |
D.Moore | 4/9 | 61 | 15.3 | 25 | 0 |
M.Davis | 3/6 | 24 | 8.0 | 10 | 0 |
C.Manhertz | 1/1 | 11 | 11.0 | 11 | 0 |
I.Thomas | 1/2 | 4 | 4.0 | 4 | 0 |
T.Cannon | 1/1 | 1 | 1.0 | 1 | 0 |
モーアが無事であることを祈る。
ディフェンス
DL
奪ったサックは2。1サックとファンブルフォースも記録したDTザック・カーは良き活躍。
許したランは96ヤード。エースRBデルビン・クックが途中離脱(その後復帰)したことで助かりました。あのまま試合に出続けていたら、もっとヤードをガッツリ稼がれていたでしょう。というかバイキングスは、予想以上にクック頼りのオフェンスでした。まるで昨年のパンサーズみたいに。
LB
この日もタヒル・ホワイトヘッドに代わりジャーメイン・カーターが先発。トータル8タックルはチーム2位。素晴らしい。
OK…one more. Chinn is the first player in NFL history with 10+ tackles, 2+ defensive TDs in a game https://t.co/pvUsln5THi
— Will Bryan (@Pantherstatsguy) November 29, 2020
そしてジェレミー・チンはディフェンシブ・ルーキー・オブ・ザ・イヤーへ、また一歩前進しました。トータル13タックルはチームトップ。ファンブルフォースもお見事。素晴らしい。
DB
QBカーク・カズンズは、エースWRアダム・シーレン抜きで307ヤード・3TD。第4Qに強いというデータ通り、最後の最後一気に来ました。
CBラスル・ダグラスがキレキレで、CBドンテ・ジャクソンの代わりに先発出場していたルーキーCBトロイ・プライドも良かった。故にニッケルCBコーン・エルダーが狙われました。ただエルダーの動きは決して悪くなく、むしろ良いパフォーマンスをしていただけに、最後のTDを許した場面は悔やまれる。
スペシャルチーム
Kスライ、受難の年だね。ただ今年はプレーオフ無理だろうから、気にしなくていい。
さいごに
またまたディフェンスのおかげで連勝ですわ~、って第4Q始まるまで思ってたこの気持ちをどうすれば。
1Q | 2Q | 3Q | 4Q | Total | |
CAR | 0 | 7 | 14 | 6 | 27 |
MIN | 7 | 3 | 0 | 18 | 28 |
ブリッジウォーターが先発QBを務めて6連敗。はてさて、どこまで連敗が続くのやら。
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