2020WEEK12@ミネソタ・バイキングス戦の感想

2020WEEK12@ミネソタ・バイキングス戦の感想

勝負の分かれ道

第4Q、残り時間は3分ほど。24-21と3点リードするパンサーズの攻撃。

2度のパスインコンプリート(正確にはレシーバーのドロップ)により時間を使えず、2分18秒とバイキングスにタイムアウト1つ残して無念のパント。

逆転の空気漂う嫌な展開の中、リターナーのWRチャド・ビービーがまさかのドロップ。それをリカバーし、残り9ヤード地点から再びパンサーズの攻撃に。

さすがに勝ったと思うよね。

 

ラン→ランで時間を使いながらエンドゾーンに近付き、バイキングスはタイムアウトを消費。残りわずか3ヤードの3rdダウン。

ここでパス。WR D.J.モーアは完全にフリー。完璧なプレーコール。TDを取れば2ポゼッション差となり、ほぼ勝ち確。

…が決まらなかった。

 

ブリッジウォーターのパスはモーアの逆リードボールとなり失敗。パスインコンプリートなので時計も止まる。

FGとなり差は6点に広がったものの、残り2分弱残して攻守交替。TDで同点、エクストラポイントで逆転という状況になってしまった。

しかも無理な態勢でボールを取ろうとしたモーアは着地の際足を痛めてしまう。勝ち確のパスを決め損ねただけでなく、エースレシーバーまでも負傷させたブリッジウォーター。こればっかりはやってくれたなおい。

 

2分弱もあれば、優秀なQBならTDくらい割と簡単に取ってきます。しかも大きなミスを犯したビービーでTDを取られる始末。

その後わずかな時間でFGレンジまでボールを運んだのは評価できるが、この日のKジョーイ・スライのキックは常に左右にブレていた。50ヤード以上の距離は到底無理だったさ。万事休す。

TDを取れず、TDを取られ逆転された時点で勝負ありだったと思います。それくらい、あのパス失敗は勝負の分かれ道でした。

 

たらればですが、3rdダウン3(GOAL)でパス失敗したあの場面。

3点リードしているということを生かし、4thダウン行っても面白かったかもしれませんね。最悪止められても、バイキングスの攻撃は自陣奥深くから。TDを取れればもちろん勝ち確、って感じに。

オフェンス

QB

CMP/ATT YDS SK TD LG INT RT
T.Bridgewater 19/36 267 0 1 41 1 74.7

前半はシーズン最低クラスの超低調、後半は持ち直して良かった。特に後半は、珍しくミドル以上のパス精度も高かった。インターセプトとあのパス以外は及第点。

OL

意外にも良かった。相手ディフェンスが強くなかったというのもあるが。

RB

ATT YDS AVG LG TD
M.Davis 15 55 3.7 10 0
R.Smith 7 18 2.6 13 0
T.Cannon 3 17 5.7 13 0
T.Bridgewater 2 12 6.0 8 0
C.Samuel 1 5 5.0 5 0

前半はランプレー多めでした。後半への布石か何かだと思いましたが、特に何もありませんでした。

レシーバー

REC/TAR YDS AVG LG TD
R.Anderson 4/7 94 23.5 41 1
C.Samuel 5/5 72 14.4 35 0
D.Moore 4/9 61 15.3 25 0
M.Davis 3/6 24 8.0 10 0
C.Manhertz 1/1 11 11.0 11 0
I.Thomas 1/2 4 4.0 4 0
T.Cannon 1/1 1 1.0 1 0

モーアが無事であることを祈る。

ディフェンス

DL

奪ったサックは2。1サックとファンブルフォースも記録したDTザック・カーは良き活躍。

許したランは96ヤード。エースRBデルビン・クックが途中離脱(その後復帰)したことで助かりました。あのまま試合に出続けていたら、もっとヤードをガッツリ稼がれていたでしょう。というかバイキングスは、予想以上にクック頼りのオフェンスでした。まるで昨年のパンサーズみたいに。

LB

この日もタヒル・ホワイトヘッドに代わりジャーメイン・カーターが先発。トータル8タックルはチーム2位。素晴らしい。

そしてジェレミー・チンはディフェンシブ・ルーキー・オブ・ザ・イヤーへ、また一歩前進しました。トータル13タックルはチームトップ。ファンブルフォースもお見事。素晴らしい。

DB

QBカーク・カズンズは、エースWRアダム・シーレン抜きで307ヤード・3TD。第4Qに強いというデータ通り、最後の最後一気に来ました。

CBラスル・ダグラスがキレキレで、CBドンテ・ジャクソンの代わりに先発出場していたルーキーCBトロイ・プライドも良かった。故にニッケルCBコーン・エルダーが狙われました。ただエルダーの動きは決して悪くなく、むしろ良いパフォーマンスをしていただけに、最後のTDを許した場面は悔やまれる。

スペシャルチーム

Kスライ、受難の年だね。ただ今年はプレーオフ無理だろうから、気にしなくていい。

さいごに

またまたディフェンスのおかげで連勝ですわ~、って第4Q始まるまで思ってたこの気持ちをどうすれば。

1Q 2Q 3Q 4Q Total
CAR 0 7 14 6 27
MIN 7 3 0 18 28

ブリッジウォーターが先発QBを務めて6連敗。はてさて、どこまで連敗が続くのやら。