GMマーティ・ハーニー解任について思うこと

GMマーティ・ハーニー解任について思うこと

ちらっとそういう噂は聞いていましたが、まさか本当になるとは。少々驚きました。

GMマーティ・ハーニーが解任されました。

解任理由については「方向性の違い」だとか「考えが古い」だとか言われていますが、昨シーズン途中にHCロン・リベラさんが解任されたように、プレーオフを逃したシーズンの責任を負わされたというのが1番かなと思います。

誰かが責任を負わないといけない今のチーム状況。各種コーチは新任、選手たちに負わせることも当然できない。ならGMで、という感じで。もちろん、2年前に新しいオーナーとなったデイビッド・テッパーによる新しいチーム作りの一環という側面も大いにあるでしょうけど。

 

2002~2012年、そして今はジャイアンツで横暴の限りを尽くしている悪名高きデイブ・ゲットルマンに代わり、再びGMの座に就いた2017~2020年。

約15年間、パンサーズのGMを務めたハーニー。その間のドラフト1巡指名は見事としか言いようがありません。

  • 2002年 DEジュリアス・ペッパーズ
  • 2003年 Tジョーダン・グロス
  • 2004年 CBクリス・ギャンブル
  • 2005年 LBトーマス・デービス
  • 2006年 RBディアンジェロ・ウィリアムズ
  • 2007年 LBジョン・ビーソン
  • 2008年 RBジョナサン・スチュワート
  • 2011年 QBキャム・ニュートン
  • 2012年 LBルーク・キークリー
  • 2018年 WR D.J.モーア
  • 2019年 DEブライアン・バーンズ
  • 2020年 DTデリック・ブラウン

※2009年と2010年は1巡指名権が無く、2017年はドラフト終了後にGM(暫定)となっているためドラフト不参加。

1巡以外でも、2002年にはRBデショーン・フォスターやLBウィル・ウィザースプーン、2004年には昨年までパンサーズのアシスタントOLコーチを務めていたTトラベル・ウォートン、2007年にはCライアン・カリルやDEチャールズ・ジョンソン、2012年にはCBジョシュ・ノーマンを指名するなど、ドラフトに関しては文句の付けようが無いほど優秀です。

記憶に新しい今年のドラフトでは、トレードアップをしてまで2巡でS/LBジェレミー・チンを指名。チンはディフェンシブ・ルーキー・オブ・ザ・イヤーの筆頭になっています。

 

チームが勝てていれば解任されなかったとは思いますが、新しいオーナーの下で新しいチーム作りが加速する中、こうなることは時間の問題だったのかもしれませんね。

HCマット・ルールの教え子という関係性も後押しとなったであろう、FA上に残っていたWRロビー・アンダーソンと今年契約したことも称賛されるべき実績でしょう。その眼力は全く衰えていません。

ありがとうハーニー。色々言っているファンも居ますが、間違いなく、あなたは素晴らしいGMでした。また会う日まで。

 

さて、GMが代わるということは、気になるQBについてですが、

テッパーはかなり曖昧な表現をしていますね。ざっくり言うと、「プレーオフやスーパーボウルに連れて行ってくれる存在かどうかを常に重視する」といった内容でしょうか。

 

新しいオーナー、新しいHC、そして新しいGM。

来年から始まる、本格的なパンサーズ新章の幕開け。

そこに足りないもの。残すは”新しいQB”。

QBのドラフト1巡指名は、いよいよ本当に現実味を帯びて来ました。いや、既に確定路線かもしれない。

 

ちなみに新しいGMについては、「GMとHCは緊密な関係でなくてはならない」と発言していることから、HCルールと年齢の近い人物になると思われます。HCルールも新しいGM探しに参加するようですし。

<プロボウル>

パンサーズからの選出はゼロ。チーム成績がアレなので仕方ありませんが、ブライアン・バーンズは選出されると思っていただけに残念。

同じポジションで選出された他チームの選手より良い成績を残しているのにね。