Thank You Ron (12/5追記)
- 2019.12.04
- カロライナ・パンサーズ
- NFL, パンサーズ

オーナーのデイビッド・テッパーは、コーチの去就についてシーズンが終わったら決断すると言っていました。その時期がレッドスキンズ戦の無様な敗戦により早まったということですね…
#Panthers part ways with Ron Riverahttps://t.co/uXqUJpCnkq
— Carolina Panthers (@Panthers) December 3, 2019
HCロン・リベラが解任されました。
2011年から約9年間、強いパンサーズを見せてくれたリベラさん。
2018年、2017年にDCを務めていたスティーブ・ウィルクスがカーディナルスのHCに引き抜かれたことで、自身と同じく2011年からパンサーズに来てDLコーチを務めていたエリック・ワシントンをDCに昇格させました。しかしワシントンのプレーコールに難があり、WEEK15のセインツ戦からリベラさんがプレーコールを出すようになりました。
その流れで今年は開幕からリベラさんがプレーコールを出すことになり、シーズン序盤こそランディフェンス以外良いディフェンスを築き上げていましたが、惨敗を喫したWEEK8@49ers戦以降は全てが悪化。
WEEK13(12試合)終了時点で、シーズン全敗をした2008年のライオンズに匹敵する被TDラン数22という他チームと比較してもぶっちぎりの数字(次点がジャガーズの17)を露呈するなど、ディフェンスの崩壊は止まることがありませんでした。
ワシントンをDCに指名したこと、そして何より今シーズンはプレーコールを出していることの責任を問われ、解任されてしまいました。
パンサーズHCとして9シーズンの戦績は、76勝63敗1分・プレーオフ進出4回・スーパーボウル進出1回。歴代パンサーズHCの中で最高の成績です。
HCとしては初キャリアながら、プレーだけでなく性格にもムラのあるQBキャム・ニュートンを起用してこれだけの成績を残せたのは、紛れもなくリベラさんのおかげです。
また自身が現役時代LBだったこともあり、既にLBは揃っていたにも関わらずルーク・キークリーやシャック・トンプソンを1巡指名(正確には最終決定権を持つのはGMだが、おそらくリベラさんの強い推しがあったと思われる)し、パンサーズ=強力ディフェンスのイメージを作りあげたのもリベラさんの大きな功績です。
アマゾンプライムビデオで配信されている「オール・オア・ナッシング」の中で「全力でプレーして失敗するのは構わない。だが全力でプレーしない奴は試合に出さない」という言葉には、HCとしての素質・モチベーターとしての才能をしっかりと感じることができ感銘を受けました。
毎年プレーオフを狙えるチーム状態にしてくれたリベラさんには感謝しかありません。本当にありがとう、本当にお疲れ様でした。
With #Panthers coach Ron Rivera out, secondary coach Perry Fewell was named interim head coach. OC Norv Turner will transition to special assistant to the head coach, and QB coach Scott Turner will serve as offensive coordinator. … Major changes in Carolina.
— Ian Rapoport (@RapSheet) December 3, 2019
同時にコーチ陣の暫定異動も発表されました。
暫定HCには、今シーズンからセカンダリーコーチを務めているペリー・ヒューウェルが選ばれました。ジャガーズのセカンダリーコーチをしていた2017~18年にはパスディフェンス1位(2017)と2位(2018)の記録を残し、今シーズンも49ers戦までは最高のパスディフェンスを構築してくれていました。
ただヒューウェルはHC経験が無いため、サポート役として昨シーズンからOCを務めていてHC経験も豊富なノーブ・ターナーが起用されることになりました。だったら暫定HCはノーブでいいじゃんと思いますが、チャージャーズでリベラさんがLBコーチやDCを務めていた時代にノーブはHCをしており、その関係でパンサーズOCに招かれた経緯があるので、リベラさんが解任されたことで自身も職を解かれるだろうと察し、QBコーチを務めている息子スコット・ターナーに経験を積ませるため自ら地位を空け、HC職は辞退したのかなと推測しておきます。コメントでいただいた「名誉職への異動≒実質権限はく奪」も有力ですね。
ということで暫定OCには、昨シーズンからQBコーチをしているノーブの息子スコットが選ばれました。ノーブがOCから外れたというのが実は一番の収穫かもしれませんね。今シーズン残り4試合のオフェンスの楽しみが増えました。まぁ所詮は息子なんであまり変化なかったりして。
DCは変わらずワシントン続投です。プレーコールも出して行くでしょう。ある意味リベラさんに守られたんだから、しっかり頼むよ。
Takeaways: Tepper wants to hire an innovative NFL offensive coach who’s open to analytics, which also probably means young.
— Joe Person (@josephperson) December 3, 2019
今回の異動はあくまで暫定なので、オフシーズンには色々変わるものと思われます。
その中で出てきた「革新的なオフェンスのコーチ」という言葉。
上記でも言われているように、おそらく若いコーチを望んでいるということでしょう。やったぜさらばターナー親子!!
是非オフェンスだけでなくHCもそうして欲しいですね。ラムズのショーン・マクベイやイーグルスのダグ・ピーターソンの成功例がありますし、リベラさんを解任するならそれくらい思い切ったことをやって欲しいです。今のパンサーズには新しい風が必要なんだ。
<12/5追記>
With @tiffblackmon reporting #Panthers QB Cam Newton is having foot surgery, here is a look at the timing — 8-10 weeks of recovery — and what it means for his future (from Nov): https://t.co/dzYEm0RRGG
— Ian Rapoport (@RapSheet) December 4, 2019
リベラさん解任により去就が一層注目されているニュートンですが、足の手術を行うことが正式に決定しました。順調に回復すれば、来年3月に復帰できる見通しです。
3月と言えば、FAが解禁されドラフトまで1カ月というNFLのオフシーズンで非常に重要な月。その頃にはもちろん、パンサーズの新HCが就任しているでしょう。
まだ見ぬ新HCはニュートンの復活を信じるのか、それともFAやドラフトで新QBを獲得するのか。
パンサーズにとって来年3月は、今後の運命を左右する大きな月となりそうです。
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