悲哀の決別

悲哀の決別

最も悲しい別れ方かもしれない…

無制限FAとなるLBトーマス・デービスが現役引退ではなく、パンサーズを去る決断をしました。大事なことなのでもう1度、現役は続行します。

 

事の発端は、約1年前に自身が発言した「2018年シーズンがラストシーズンになるだろう」という言葉です。しかし禁止薬物を使用していた(2018年から新たに規定された禁止薬物をたまたま従前より使用していた)として開幕4試合出場停止処分を受け、引退を心に臨んだシーズンで全16試合出場を成し遂げることができませんでした。

そのことが大きな心残りだったのでしょう。パンサーズの2018年シーズンが幕を閉じたWEEK17後のインタビューで、まだ現役を続ける意向があることを示唆していました。

しかしパンサーズは、本人の口から引退の2文字を聞いていたこともあり、既にデービスの居ないチーム及び新たなLBの構成を模索中らしく、デービスはそれを察知。パンサーズとの別れを決意してしまいました。

 

数々の記録を残し、3度のACL断裂を乗り越えた初のプロスポーツ選手となるなど、記憶にも残る最高のLBとしてパンサーズの歴史にその名を刻んだトーマス・デービス。

やはりファンとしてはパンサーズ一筋で引退して欲しいという願いは強いですが、かの有名なブレット・ファーブやペイトン・マニングも晩年は他チームへ移り現役を終えました。現役時代よりも引退後の人生の方が長い、だから稼げるうちに稼いでおく。これがプロスポーツ、やむを得ないです。

 

とても悲しく辛いことですが、パンサーズを責めることはできません。2018年シーズンのディフェンスがイマイチだったことで何かを変える必要があり、その過程で引退をほのめかしていたデービスを構想外としたのは致し方無いと言えるでしょう。

本人が決めたこと、そしてパンサーズが決めたことなら、ファンとしてそれを受け入れるしかありません。14年間、本当にありがとう。その勇姿を決して忘れない。

永久欠番候補として、58番は大事に慎重に扱って欲しいね。

 

 

さて、今年のドラフト1巡指名にLBが急浮上して来ました。HCロン・リベラさんが元LBということでLBはしっかりと揃える傾向があり、その1巡指名は十二分に考えられます。

 

<ついでに同地区の気になった情報>

バッカニアーズの新たなHCにブルース・エイリアンスが就任しました。カーディナルスHC時代には怪我で苦しんでいたカーソン・パーマーを復活させた、御年66歳の名将。とても嫌な存在です。

さらにDCも交代し、前ジェッツHCトッド・ボウルズの就任が決定しました。バッカニアーズ、今年は本気の本気だ。

そしてファルコンズは、前バッカニアーズHCダーク・コッターをOCとして迎え入れました。広いようで狭い世界なんだなと実感しますね。