【感想】WEEK5 ニューヨーク・ジャイアンツ
- 2018.10.08
- カロライナ・パンサーズ
- NFL, パンサーズ

1Q | 2Q | 3Q | 4Q | Total | |
NYG | 3 | 10 | 3 | 15 | 31 |
CAR | 7 | 13 | 0 | 13 | 33 |
勝利!! 敗戦覚悟の背水の逆転勝利!!
勝因
スペシャルチーム
とにもかくにも、スペシャルチームのおかげで勝利することができました。頭が上がりませんとも。
We love you @GrahamGano!!! pic.twitter.com/vWUWMsXqy0
— Carolina Panthers (@Panthers) 2018年10月7日
フランチャイズ記録となる63ヤードを含む4本のFGを全てしっかりと決めて見せたKグレアム・ガノー。絶妙なパントによりTDまで繋がったプレーを演出したPマイケル・パラディ。そしてミスなくスナップをしたLS J.J.ジャンセン。
WEEK5では、他チームのキッカーが決めることのできる距離を外しているシーンをしばしば見かけるだけに、ガノーの昨シーズンから続く安定感は頼りになり過ぎました。つい2年前まで不安定だった姿を想像できないよ。
さて、そんな決勝63ヤードFGについて触れておきたいことがあります。パンサーズファンとしては、諸手挙げて万歳!!でいいのですが、ツイッターのコメントなんかでちらほら見かけたので、一応ジャイアンツファンの方のために書いておきます。
第4Q残り46ヤード地点3rd1、残り時間は30秒でタイムアウト無し。RBクリスチャン・マキャーフリーのランで1ヤードを取りに行った、このプレー。
フィールドに居る審判の判断が1st更新という判定だった(と思う)ので、QBキャム・ニュートンは迷わずスパイクを選択。時間を止めました。
1st更新したかどうかについては、放送していたFOXのテロップでも4thダウンの表示になっていたりと、確かに非常に微妙なところだったと思います。
しかしジャイアンツファンの皆様、冷静になってよーく考えてみてください。
1st更新が認められ、スパイクした時点で残り11秒。このあとニュートンは1度パスを投げ失敗し、残り6秒でFG(63ヤード)を蹴ることになりました。
もし仮に、マキャーフリーのランが1st更新していないという判定であったとしたら、当然すぐに4thギャンブルをしていたでしょう。
このギャンブル決行時点で残り10秒ほどのはず。時間的にディフェンスはバタバタしていたので、おそらくスニークで4th1は成功したと思います。すぐにスパイクを行えば、最低でも残り1~2秒で時計はストップ。そこからFG(63ヤード以内)を蹴ることになります。
つまり結果論にはなりますが、どの道FGを蹴ることは出来たでしょうし、その距離も変わらなかった訳です(むしろ近くなっている可能性あり)。であれば、勝敗に大きく関係しなかったと言えなくもありません。
ジャイアンツファンの方からしたら納得いかないかもしれませんが、勝敗を分ける63ヤードという超距離を決めて見せたガノーさんの功績は間違いのないものですから、そこは褒めてあげてくださいな。それは揺るぎない事実なんですから。
まぁ正直、ニュートンがスパイクした時「えっ!!?」と思ってしまったのは本音ですけど(・・;)
念のため拡大してみました。画像が荒いのはご勘弁を。
やはり相当微妙ですね。バーチャルのラインはあくまで目安なので何とも言えません。本来ならレビューが入りそうですが、入らなかったということを考えると、やはり1st更新だったと考えていいと思います(パンサーズファンなのでそう言えるだけかもしれませんが)。
ふと思ったことを。もしかしたらニュートンは、色々なことを見越してすぐに堂々とスパイクをしたのかもしれませんね。そうすることで、2ミニッツ時にレビューの権利を持つリプレイアシスタントに考える暇を与えない、そして審判にも「今のは1st更新だろ」と有無を言わさぬように。…だとしたら相当な策士だよニュートンは(あくまで妄想です)。
反則の数
パンサーズが4回22ヤードなのに対し、ジャイアンツは8回62ヤード。しかもラフィング・ザ・パサーやアンスポーツマンライク・コンダクトといった余計な反則が多かったことは、接戦を制する差となりました。若干ジャイアンツに対して審判の判定が厳しかったかなと同情はしておきます。
ベンチを殴るWRスターリング・シェパードをパシャリ。だからといって物や審判に当たるのはガラが悪すぎる。次回シャーロットに来た時は座る場所が無いと思えよ。ベッカムが止めに入っていたのは貴重なシーンでした。
チーム状態
NFLJAPANさんの記事で知りましたが、どうやらベッカムが試合前に物議を醸していたようです。チームが負け先行しているのでイライラする気持ちも分かりますが、こういった輪を乱す行為はチームにとってプラスになることは一切ありません。
一方のパンサーズは、勝利からBYEを経てリフレッシュ、さらに敢えて色々あったSエリック・リードを獲得するなど、チーム状態は非常に良かったと思います。上記無駄な反則の多さも相まったチーム状態の悪さが、ジャイアンツの勝ち切れなかった原因の1つだったのかもしれませんね。オカルトチックと言われそうですが、こういう何気ないことが勝敗に関わったりするんですよ実際。いい大人なんだから、何事も冷静になろう。
オフェンス
CMP/ATT | YDS | TD | INT | RT | |
C.Newton | 21/35 | 237 | 2 | 2 | 75.5 |
本日のニュートン。被サックは1でロングは27ヤード。
お世辞にも調子が良いとは言えませんでした。ただ序盤のランプレー絡みの得点が後押しとなり、何とか事なきを得ました。
ちなみに2つのインターセプトは、共にTEイアン・トーマスへのパスで、1回はトーマスのルート取りミス(若しくはミスコミュニケーション)、1回はプレッシャーをかけられている場面でのニュートンのパスミスでした。取り沙汰されるほどのことでは無いでしょう。
ATT | YDS | AVG | LG | TD | |
C.McCaffrey | 17 | 58 | 3.4 | 14 | 0 |
C.Newton | 8 | 29 | 3.6 | 9 | 0 |
D.Moore | 1 | 18 | 18.0 | 18 | 0 |
C.J.Anderson | 4 | 9 | 2.3 | 5 | 0 |
A.Armah | 1 | 4 | 4.0 | 4 | 0 |
ランの成績がこちら。序盤はランが出ていましたが中盤以降は苦しくなり、ニュートンのランもそこから展開して行きましたが機能せず、終盤は抑え込まれた印象です。
REC/TAR | YDS | AVG | LG | TD | |
C.McCaffrey | 5/6 | 35 | 7.0 | 18 | 1 |
D.Funchess | 4/7 | 53 | 13.3 | 21 | 0 |
D.Moore | 4/4 | 49 | 12.3 | 20 | 0 |
I.Thomas | 3/6 | 38 | 12.7 | 27 | 0 |
J.Wright | 3/6 | 25 | 8.3 | 27 | 0 |
C.Samuel | 2/4 | 37 | 18.5 | 25 | 1 |
レシーバーの成績がこちら。トーリー・スミスも1回ターゲットになっていますが記録はありません。
鮮烈な今シーズン最初のプレーとなったサミュエルのTDは凄かった。モーアも今までで1番動けていたかもしれない。
ディフェンス
QBイーライ・マニングからSマイク・アダムスが2インターセプトを奪ったものの、獲得326ヤード・2TD・被サック1という成績になりました。ニュートンも結果的には被サック1なのでお互い様ですが、やはり37歳のイーライ相手に1サックしか奪えなかったことは大きな反省点です。プレッシャーは与えられていただけに、うまくパスを投げられたことは悔やまれます。
またWRオデル・ベッカムJr.には獲得131ヤード・1TDを許しましたが、それだけ強力なレシーバーなので致し方無し。むしろTDを1つ阻止したことを考えると、カバーに付いていたCBジェームズ・ブラッドベリーは良くやってくれたと思います。パスを投げた場面は敵ながらお見事、してやられました。
RBセイクオン・バークリーにもパス獲得81ヤードを奪われましたが、ラン獲得ヤードは48とランディフェンスは良い仕事をしてくれました。ランの読みは冴えていた。
タックルリーダーはブラッドベリーの合計8回でした。それだけイーライがベッカムにパスを投げていた証拠ですね。ちなみに期待の新戦力Sリードはタックル3回。目立つ場面も無く、本来の力を取り戻すにはまだ時間が必要のようです。
スペシャルチーム
47・47・39・63ヤードを全て決めたガノー。スペシャルチームがTDを奪ったシーンの立役者パラディ。そして卒なくスナップをこなしたジャンセン。文句無しの完璧な仕事人たちでしたね。63ヤードを決めた時、誰よりも早くから手を挙げ勝利を確信していたパラディの喜び具合も見ていて気持ち良かった。
まとめ
序盤のトリックプレー合戦、中盤のディフェンス合戦、そして終盤の逆転に次ぐ大逆転。完全に負けムード漂う中、劇的な形で勝利できたことは本当に嬉しかった。
ただ喜んでばかりもいられず、反省すべき点があるのは隠しきれません。本来ならもっと楽な試合展開に出来ていたと思います。ニュートンもそろそろ調子を上げてきて欲しいですね。
Cライアン・カリルが負傷退場しましたが、皮肉なことに、もうOLは既にボロボロなので何とも感じませんでした(-_-;) WRファンチェスの負傷具合は気がかりですが。
そしてWEEK6からはLBトーマス・デービスが出場停止処分から復帰します。イマイチ迫力の足りないパンサーズディフェンスの前線にとって活性剤となってくれるのか、いや、なってくれるデービスの活躍に期待しましょう。
<同地区情報>
ファルコンズはスティーラーズと対戦し、17 – 41 で敗北。1勝止まりのファルコンズ、唯一あげてる勝利がパンサーズからというのは、今更ながら勿体なかった。
セインツはマンデーナイトなので終わり次第記載します。 →セインツ勝ちました。ブリーズNFL記録おめでとう。今シーズンもセインツは絶好調か…
バッカニアーズはBYEです。
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