2018年シーズンのパンサーズ成績いろいろ
- 2019.01.06
- カロライナ・パンサーズ
- NFL, パンサーズ

まとめておきます。
戦績
7勝9敗(NFC南地区3位)
得点376 / 失点382
ホーム5勝3敗 / アウェイ2勝6敗 / 同地区2勝4敗
オフェンス最終成績
総合:10位 | パス:16位(3836ヤード) | ラン:4位(2136ヤード) |
QBキャム・ニュートンの成績
・2017年シーズン(16試合)
CMP/ATT | YDS | CMP% | TD | INT | LG | SCK | RT |
291/492 | 3302 | 59.15 | 22 | 16 | 64 | 35 | 80.69 |
↓
・2018年シーズン(14試合)
CMP/ATT | YDS | CMP% | TD | INT | LG | SCK | RT |
320/471 | 3395 | 67.94 | 24 | 13 | 82 | 29 | 94.22 |
出場試合が少なくなったにも関わらず、獲得ヤードとTD数が増加しました。右肩を痛めたことで後半にインターセプトを喰らいまくり、残念ながら自身初のレーティング100越えとはなりませんでしたが、それでも前シーズンより全ての成績が向上していることは、来シーズンに向けた好材料と言えるでしょう。パス獲得最長の82ヤードはWR D.J.モーアの個人技のおかげですけど。
RBクリスチャン・マキャーフリーのラン成績
・2017年シーズン(16試合)
ATT | YDS | AVG | LG | TD |
117 | 435 | 3.72 | 40 | 2 |
↓
・2018年シーズン(16試合)
ATT | YDS | AVG | LG | TD |
219 | 1098 | 5.01 | 59 | 7 |
全てが進化したマキャーフリーは、パンサーズオフェンスに欠かせない存在となりました。1098ヤード獲得はNFL全体6位です。
そんなマキャーフリーが2018年シーズンに打ち立てた記録がこちら。
《シーズンの記録》
合計1965スクリメージヤード獲得 | フランチャイズ新記録・NFL全体3位 |
107レシーブ | RBとしてNFL歴代1位・フランチャイズ新記録・NFL全体8位 |
867レシービングヤード獲得 | RBとしてフランチャイズ新記録・RBとしてNFL全体1位 |
6レシービングTD | RBとしてフランチャイズ新記録・RBとしてNFL全体3位 |
1stダウン更新41レシーブ | RBとしてフランチャイズ新記録・RBとしてNFL全体1位 |
レシーブ成功率86.3% | NFL全体2位 |
ランアフターキャッチ合計851ヤード獲得 | NFL全体2位・フランチャイズ新記録(統計を取り始めた2010年以降) |
1000ラッシングヤード獲得と100レシーブ記録 | NFL史上3人目 |
《1試合の記録》
14レシーブ(WEEK2@ファルコンズ) | RBとして自身の持つフランチャイズ記録を更新 |
112レシービングヤード獲得(WEEK12シーホークス) | RBとしてフランチャイズ新記録 |
合計237スクリメージヤード獲得(WEEK12シーホークス) | フランチャイズ新記録 |
同一試合でラン・レシーブそれぞれ100ヤード以上獲得(WEEK12シーホークス) | パンサーズ史上初 |
パス50ヤード獲得(WEEK15セインツ) | RBとしてフランチャイズ新記録 |
同一試合でパス・ラン・レシーブそれぞれ50ヤード以上獲得(WEEK15セインツ) | NFL史上2人目 |
5試合連続ラン・レシーブそれぞれ50ヤード以上獲得(WEEK9~13) | NFL史上初 |
《キャリアレコード》
2シーズンでラン・レシーブそれぞれ1500ヤード以上獲得 | NFL史上3人目 |
もうなんか凄すぎて開いた口が塞がりません(;’∀’) これで最終戦はほとんど出場していなかったので、もし最後まで出場していたら更に成績が伸びていたことになります。おそろしや。
期待を遥かに超越する活躍を見せてくれたマキャーフリー。2019年シーズンも更なる活躍を願う一方で、あまりマキャーフリーに負担をかけないで済むようなオフェンスを構築していって欲しいです。怪我は心配なので。
レシーバーの成績
REC | YDS | AVG | LG | TD | |
C.McCaffrey | 107 | 867 | 8.1 | 38 | 6 |
D.Moore | 55 | 788 | 14.33 | 82 | 2 |
D.Funchess | 44 | 549 | 12.48 | 27 | 4 |
C.Samuel | 39 | 494 | 12.67 | 53 | 5 |
J.Wright | 43 | 447 | 10.4 | 33 | 1 |
I.Thomas | 36 | 333 | 9.25 | 31 | 2 |
G.Olsen | 27 | 291 | 10.78 | 23 | 4 |
T.Smith | 17 | 190 | 11.18 | 35 | 2 |
ルーキーWRモーアの活躍は嬉しい限り。シーズン序盤は3番手だったポジションも今や立派なエースレシーバー。2019年シーズンは1000ヤード越えに期待しましょう。
2017年シーズンは怪我で終了、2018年シーズンは病気で開幕3試合欠場と不安視していた2年目のWRサミュエルですが、終わってみれば獲得レシービングヤードはチーム4位、さらにシーズン終盤は2番手のポジションを獲得するなど、存分に活躍してくれました。モーアと共に、2019年のパンサーズオフェンスを牽引してくれることを願います。
2017年シーズンにチームトップの840ヤードを獲得していたWRファンチェスは、獲得レシービングヤードこそチーム3位となりましたが、シーズン中盤の度重なるヘマにより先発の座を失い出場機会は減少。さらに最終戦ではアクティブロスターをも外れるという残念な結末を迎えました。無制限FAになることもあり、パンサーズ最後の姿となってしまったかもしれない。
2018年にFAで獲得したWRライトは、地味にしっかりと活躍してくれました。今年も若いWRたちの面倒を見てくれることでしょう。同じくFAで獲得したWRスミスは、序盤こそ先発として出場していましたが、WEEK7に怪我をしたことで出場機会が激減。2年契約ですが、おそらく今年は別のチームに居ると思います。
TEでは、ルーキーのトーマスが終盤にかけて良い働きを見せてくれました。オルセンが2018年シーズンも怪我に悩まされる中、初めて後継者と言えるような存在…かもしれません。2019年シーズンに期待。
オフェンシブライン
先発16試合出場 Cライアン・カリル、Gグレッグ・ヴァン・ローテン、Tテイラー・モートン
先発13試合出場 Gトライ・ターナー、Tクリス・クラーク
2018年は、この顔ぶれでシーズンを過ごして来ました。本来であれば、CカリルとGターナー以外は別の選手が先発を務める予定(Tマット・カリル、Tダリル・ウィリアムス、Gアミニ・シラトル)でしたが、負傷離脱により急遽このような編成に。
それでもニュートンの被サック数は減少しRB(主にマキャーフリー)のランは大きく向上と、予想以上の活躍をしてくれました。2019年シーズンも頼みます。Cカリルは引退を表明していますが、タイラー・ラーセンという選手が代わりを務めてくれそうなので大丈夫だと思います。
ディフェンス最終成績
総合:15位 | パス:18位(被3847ヤード) | ラン:12位(被1804ヤード) |
ソロタックル数トップ5
L.Kuechly | 93 |
D.Jackson | 63 |
J.Bradberry | 58 |
E.Reid | 50 |
S.Thompson | 50 |
やはりLBキークリーが頭1つ抜けています。若きCBコンビもしっかりと名を連ね、WEEK5から加入のSリードがランクインしていることは素晴らしいです。
サック数トップ5
M.Addison | 9 |
J.Peppers | 5 |
S.Thompson | 3.5 |
K.Short | 3 |
C.Munnerlyn / L.Kuechly / E.Obada | 2 |
DEアディソンが3年連続のチームトップ。しかし昨シーズンは11サックをあげていたので数は減少しています。
DEペッパーズは、昨シーズンの11から半減して5となりました。ただ本人の衰えではなく、DCエリック・ワシントンの采配が悪すぎたのだと思います(DTショートも昨シーズンは7.5サックと半減していますし)。第3位にLBトンプソンがランクインしているのも悔しいですね(ブリッツによるサック数なので)。
2018年シーズンの合計サック数は35で、2017年シーズンの50から大幅ダウンしました。選手は変わっていないのに、DCが代わるだけでこんなに影響するんだなと痛感したシーズンでした。ワシントンは長くDLコーチをやっていたのになんでこうなるかね。
インターセプト数トップ3
D.Jackson | 4 |
M.Adams | 3 |
E.Reid / J.Bradberry / C.Jones / C.Munnerlyn / E.Obada / L.Kuechly | 1 |
ルーキーCBジャクソンが見事トップになりました。開幕前は先発予定ではなかった選手ですが、ここまで活躍してくれるとは嬉しい誤算です。Sアダムスは2017年シーズンもインターセプト数2を記録しており、37歳という年齢の衰えを全く感じません。
ファンブルリカバーも含めたターンオーバーレシオは+1でした。2017年シーズンは-1だったので一応は上回っています。シーズン後半にニュートンがしっかりしていればもっと良い数字になっていたことでしょう。
Kグレアム・ガノー
・2017年シーズン(16試合)
1-19 | 20-29 | 30-39 | 40-49 | 50+ | GFM/ATT | PCT |
0_0 | 8_8 | 11_11 | 10_10 | 1_0 | 29/30 | 96.67 |
↓
・2018年シーズン(12試合)
1-19 | 20-29 | 30-39 | 40-49 | 50+ | GFM/ATT | PCT |
0_0 | 3_3 | 5_4 | 4_4 | 4_3 | 14/16 | 87.5 |
こう見ると出場試合は12試合ですが、2017年シーズンよりFGの機会が大分少なかったんですね。50ヤード以上の成功率は素晴らしい。もちろん、劇的な決勝63ヤードFGもお見事でした。
Pマイケル・パラディ
・2017年シーズン(16試合)
PUNTS | YDS | LG | AVG | BLK | RET/RETY | IN 20 | NET AVG |
71 | 3269 | 63 | 46.04 | 0 | 30/176 | 25 | 42.44 |
↓
・2018年シーズン(16試合)
PUNTS | YDS | LG | AVG | BLK | RET/RETY | IN 20 | NET AVG |
61 | 2759 | 59 | 45.23 | 0 | 22/181 | 24 | 40.95 |
※BLK→ブロック/RET→リターンされた回数/RETY→リターンされたヤード数
特に大きな変化はなく、安定したパンターであることを証明しています。回数の割にリターンされたヤード数が増えていることは気になりますが、スペシャルチーム全体の責任だと思うのでパラディのせいではないでしょう。
総括
オフェンスは全体的に向上、ディフェンスは全体的にもう一声といったシーズンでした。2019年は、ディフェンスとニュートンの完全復活を望みます。
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