スミスの名を持つWRを獲得&4人にテンダーオファーなど
- 2018.03.10
- カロライナ・パンサーズ
- NFL, パンサーズ

Report: Panthers trading Daryl Worley (パンサーズ公式)
かつてレイブンズ時代にパンサーズのレジェンドWRスティーブ・スミスとタッグを組み「Wスミス」と恐れられていた一角であるWRトリー・スミスをイーグルスよりトレードで獲得しました。対価としてパンサーズはCBダリル・ウォーリーをイーグルスへ送る事になっています。
事実上放出となったウォーリーは、2016年のドラフト3巡指名でパンサーズに入団以降、同ドラフト2巡指名のCBジェームズ・ブラッドベリーと共に先発を務めてきた選手です。せめてルーキー契約の4年くらいブラッドベリーとのコンビを見たかった気もしますが、ブラッドベリーに比べ実力は劣り怪我も多かったので、今回のトレード放出は致し方無しなのかもしれません。ありがとうウォーリー。
そんな若手先発CBを放出してまで獲得したトリー・スミスは現在29歳のWR。
2013年のレイブンズ時代にキャリアハイとなる獲得1128ヤードを記録。その後2015年に49ersへ移籍するも、翌2016年には出場12試合で獲得267ヤードと結果が出ず(チーム事情もあったと思うけど)、昨年はイーグルスへ移籍。見事スーパーボウル制覇の一員となりましたが、レシービングヤードアベレージはキャリア最低の11.9ヤードと自身の成績は振るわず、この度パンサーズへの移籍が決まりました。
パンサーズにはベテランWRが居ないので若手のお手本となってくれる良い選手なのですが、ちょっと全盛期を過ぎた感がありますねー…どうなんでしょう。WRが補強ポイントとされているのは間違いないので獲得自体は悪くないと思うのですが、先発CBウォーリーを放出してまで獲得するべきだったのかは微妙ですね。ともかく活躍を願います。
契約やトレードの詳しい内容は分かっていませんので、分かり次第FA総合ページに記載します。イーグルス時代の契約が3年1500万ドル(16億5000万円)だったので、年俸300万ドル(3億3000万円)くらいの2年契約とかになるのかなぁ、と予想。
さて、先日のカート・コールマン放出に続きウォーリーを放出した事で、パンサーズのDBはいよいよ緊急事態になってしまいました。まさかCBの補強まで考えないといけないとは苦しすぎるぞ(-_-;)
しかし不幸中の幸いで、今年はFA市場のCBがとても充実。
時を同じくしてシーホークスより放出されたリチャード・シャーマン、スーパーボウル制覇の立役者であるペイトリオッツのマルコム・バトラー、マーカス・ピータースやアキブ・タリブを獲得した事で放出濃厚となったラムズのトルメイン・ジョンソンなどそうそうたる顔ぶれが並んでいます。
さすがにこのクラスのCBを獲得しようとすると金額的に厳しそうな気もしますが、確実な戦力補強を目指すのであれば誰かしらの獲得をするのが望ましいですね。特にシャーマンとか獲得できたら胸熱。←49ersへ行きました…
ただ今年のドラフトCBもかなり豊作なので、1巡指名で獲得するのも全然あり。GMマーティ・ハーニーの判断や如何に。
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Panthers tender four exclusive rights free agents (パンサーズ公式)
この日は色々とあり過ぎて影が薄いですが、独占権を持っていた選手の内4人に対しテンダーオファーをしました。
- Pマイケル・パラディ
- WRダミエル・バード
- Cタイラー・ラーセン
- TEクリス・マンハーツ
テンダ―というものがイマイチよく分かっていなかったので軽く調べてみましたが、そもそもチームが独占権を持つ選手というのは、NFLキャリア3年未満(6試合以上ロスターかIRに居て1年加算)で契約の切れた選手(基本的にドラフト外やドラフト指名後に放出された選手)に限定されます。
その中でチームが残留を希望する選手に提示されるのがテンダーオファーというもので、新シーズン開幕までに行使する必要があります。その内容は、プレー歴に応じた最低年俸での1年契約となるそうです(もしテンダーを受けなかった場合は制限付FAとなる)。
テンダーオファーをした選手たちはいずれも納得ですね。今年もよろしくお願いします。
あと同じく独占権の対象となっていたDTドリュー・イディングスに対してはテンダーオファーをせず、新たに1年契約を締結しました。金額見直しといったところですかね。
新シーズン開幕したかと思うくらい激動の1日でしたね…
<その訳は>
とにかくブラウンズが動きまくりました。まとめますと、
- ドルフィンズよりWRジャービス・ランドリーを獲得
- ビルズよりQBタイロッド・テイラーを獲得
- パッカーズよりCBデマリウス・ランドールを獲得
- パッカーズへQBデショーン・カイザーを放出
といった具合に、一気に補強を進めました。特にフランチャイズタグを付与されていたランドリーを堂々と獲得する辺り、サラリーキャップに100億円以上の余裕があるチームの底力を感じますね。ていうかさっさとこうしろよとは思いますが。
そしてQBテイラーを獲得した事で、おそらくドラフト1巡でのQB指名も確定しました。まさかHCヒュー・ジャクソンの進退がかかる大事なシーズンをテイラーに託すとも思えないので。まぁブラウンズならやりかねないけど、普通に考えたら新人QBがバストだった時の保険でしょうね、テイラーは。
そうなりますと、ドラフトでのQB指名がいよいよ混沌としてきます。傍から見る分には面白いですが、渦中に居るチームからすれば息苦しい事甚だしいはず。
特にテイラーを放出したビルズがまさにそれで、先発を任せられるQBが不在となりました。FAでの獲得も考えられますが、おそらくドラフトじゃないかなと思います。そこで、ビルズの指名順までの1巡でQBを指名する可能性のあるチームを見てみると、
- 1 ブラウンズ
- 2 ジャイアンツ
- 4 ブラウンズ
- 5 ブロンコス
- 6 ジェッツ
- 11 ドルフィンズ
- 15 カーディナルス
- 21 22 ビルズ
となっており、ジョシュ・ローゼン、サム・ダーノルド、ジョシュ・アレン、ベイカー・メイフィールドの4人の内誰かを指名するためには、ほぼ確実にトレードアップが必要となってきます。
幸いにもビルズは1巡指名権を2つ持っているので、どちらか+来年の1巡とかでトレードアップを図れそうですが、そうなると今度はカーディナルス辺りが厳しい順位になってきます。するとカーディナルスもトレードアップを図りたい、さらにビルズよりも下の指名順のチームがトレードアップを計画しているとしたら…
なんて考えると本当にカオス状態。あくまで妄想に過ぎませんが、数年に1度のQB大豊作イヤーなので、今年のドラフトは相当荒れると思います。見てる分には楽しいね、申し訳ないけど。
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