[試合結果,感想] WEEK11 VS ニューオーリンズ・セインツ!

[試合結果,感想] WEEK11 VS ニューオーリンズ・セインツ!

決意のWEEK11。

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WEEK10の試合を終えてわずか3日、サーズデイナイト決戦となったWEEK11。前回、QBドリュー・ブリーズにフルボッコにやられたセインツとの一戦。パンサーズの今シーズンはすでに崖っぷちですが、果たしてどうなったのか。

まずは得点シーンを中心に各Qを振り返ります(NO→セインツ、CAR→パンサーズ)。

第1Q

カラーラッシュゲームらしい。…まぁ昨年よりマシかな(;’∀’)

DEマリオ・アディソンが最初のセインツのドライブでいきなりサック!しかもファンブルリカバーのおまけ付き!

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チーフス戦でQBキャム・ニュートンが記録した獲得20000パスヤード+3000ラッシングヤードはNFL最年少記録だそうな。

<残り11分24秒 2nd2 残り14ヤード地点からCARの攻撃>

ターンオーバーで得たチャンス、RBジョナサン・スチュワートのランを中心として慎重に進めてここまで来る。ここで走り込んできたWRテッド・ギンへボールを託し、ジェットスイープのような形でそのままエンドゾーンへ!TD!…とは行かず、膝ついてますね(;´・ω・) このプレー、オフェンスラインが右へ動きディフェンスをうまく騙してた。

残り1ヤード地点から1stGOALとなるが、サックもありTDならず…と思いきや、FGの際にディフェンスがラフィング・ザ・キッカーの反則!なんと1st更新となり再びTDチャンス到来!

残り4ヤード地点からの攻撃となるが再びサック…。結局FGとなり最初のチャンスは3点止まり。

NO 0 – 3 CAR

ハイエストスコアリングQBライバルズという見出しが。何とブリーズとニュートンが一番らしい(58.4ポイント/1試合当り)。次いでブレイディと兄マニング、ロモと弟マニング。

セインツの攻撃。ランが出る。レッドゾーンまで攻め込まれるも、最後はSカート・コールマンのナイスタックルでファンブルさせ何とかFGに抑える。

NO 3 – 3 CAR

新たなPマイケル・パラディの初パントはインサイド10と上々。

第2Q

WRケルビン・ベンジャミンが痛めたのかな…。

<残り9分32秒 1st10 自陣20ヤード地点からNOの攻撃>

ブリーズにプレッシャーをかけるもうまくかわされる。しかし投げたロングパスをSコールマンがインターセプト!CBジェームズ・ブラッドベリーとダブルカバーしていたのが功を奏した!

pvs1

パンサーズの攻撃。相手の反則や3rd10で相手のブリッツが来る中TEグレッグ・オルセンへのパスが決まったりで、またしても残り1ヤード地点まで来たぜ!

<残り543 2nsGOAL 残り1ヤード地点からCARの攻撃>

最後はスチュワートがダイブしてTD!

pvs2

NO 3 – 10 CAR

パンサーズのキックオフ。リターナーがキャッチミスしセインツを1ヤード地点からの攻撃にする!そして3&アウト!パンサーズ自陣49ヤード地点からの攻撃という絶好のチャンスを得る!…が、またしてもレシーバーのドロップ(正確にはディフェンスにはたかれたけど脇しっかりしめろや)に見舞われFGに…。49ヤードだったがしっかり成功!

NO 3 – 13 CAR

パンサーズの近年。勝ちが続くと思えば負けが込む、そして勝ちが続き負けが込むといった、非常にムラのあるチームなんですな(´・ω・`)

セインツの攻撃。何とかFGで抑える…とここでキックをDTバーノン・バトラーがブロック!はじいたボールをLBルーク・キークリーがリカバー!そのままエンドゾーンへ!TD!!…とはならず、そのリターン中にブラッドベリーが反則(イリーガルブロック・イン・ザ・バック)。しかも完全に不必要なやつじゃねぇか…(何度もリプレーされてるし)。もったいないがビッグプレーに変わりなし!!セインツの得点防いで残り40ヤード地点からの攻撃、残りは23秒。

<残り23秒 1st10 残り40ヤード地点からCARの攻撃>

FGにはもう少し前に進みたい。しかしここで選択したのはTD狙いのロングパス!プレッシャーがかかりポケットが狭くなる中、エンドゾーンに走り込んだWRギンへピンポイントパス!…しかし判定はアウトオブバウンズ…がリプレー見るとどう考えてもTD!レビューで覆りTD!ギン、ナイスだ!!

pvs3

NO 3 – 20 CAR 

前半終了。

パンサーズのオフェンスラインがセインツのディフェンスラインにかなり負けてる。被サック2でラッシングヤードも25ヤード。非常にいただけない。

DEマリオ・アディソンが前半だけで2サックは良い収穫。ニュートンのデザインランはここまで無し。

第3Q

パンサーズの攻撃。またもレシーバーのドロップがありFGに。42ヤード、成功!

NO 3 – 23 CAR

CBレオナード・ジョンソンも怪我かな…。

第4Q

セインツの攻撃。4th5と4th1を突破されるもFGでしのぐ。

NO 6 – 23 CAR

怪我から2試合ぶりに復帰したCライアン・カリルが肩を痛めてロッカールームへ。Cジーノ・グラドコウスキーもこの試合は欠場なので、なんと控えGクリス・スコットが急遽Cをやる事に…。マジかいな…。

<残り11分27秒 2nd6 残り9ヤード地点からNOの攻撃>

ランを通されまくり、最後はパスでTD。Sがブリッツ仕掛けたとはいえ許しがたい安易な得点だ!!

NO 13 – 23 CAR

またもQBジョー・ウェブがリターナー。しかもいい感じのリターン。しかしパンサーズの攻撃は、3連続パスインコンプリート(内2つレシーバーのドロップ)で全く時間消費できず…。マジでいい加減にせえや!!ヽ(`Д´)ノ

Sトレ・ボストンナイスタックル!危ないロングパスをドロップさせたぜ!

セインツのパント、またしてもリターナー・ギンがドロップ…。何とかリカバーするが、自陣10ヤード付近なんだから頼むよホント…。

DEアディソンも下がった模様…。LBキークリーまでも脚を負傷した雰囲気だ(のちに脳震とうではないかとのアナウンス)…しかもかなり痛そうだった(´;ω;`) ←キークリーについては後述します。

<残り2分56秒 3rdGOAL 残り8ヤード地点からNOの攻撃>

真ん中にパスを通されTD。ついに3点差になる。

NO 20 – 23 CAR

<残り2分39秒 3rd10 自陣14ヤード地点からCARの攻撃>

フィールドポジションも悪く、3rdシチュエーション。セインツはタイムアウトを使い残り1つ。ここで1st更新できなければ窮地に追いやられる絶体絶命のピンチにニュートンがパスを投げたのはベンジャミン!1st更新!

これで勝負あり。試合終了。

 

結果

1Q 2Q 3Q 4Q Total
Saints 3 0 0 17 20
Panthers 3 17 3 0 23

何とか勝利しました。今シーズン同地区戦初勝利です。勝因を分析しましょう。

勝因

ターンオーバー

これに尽きますね。

ブリーズからもぎ取ったファンブル、インターセプト、それにFGブロック。それら全てのターンオーバーから得点に繋げる事ができました(TD2:FG1)。それに対してパンサーズの許したターンオーバーは0。この差が勝敗を分けたのでしょう。

CMP/ATT YDS TD LG INT RT
C.Newton 14/33 192 1 40 0 71.8

この日のニュートン。ミスなく無難にまとめました。パス成功率が低いのはレシーバーのドロップが多々あったからです。

CMP/ATT YDS TD LG INT RT
D.Brees 35/44 285 2 22 1 99.3

この日のブリーズ。前回465ヤード取られた相手をそれなりに抑えました。あまりプレッシャーはかけられなかったですが、ロングパスを許さなかったのはディフェンの頑張りでしょう!

しかし、この試合は反省点が多々あります。

反省点

ライン勝負で負ける

とにかくパンサーズのオフェンスラインが押されてた。後半は何とか持ち直していたが、この日のラッシングヤードがわずか50(セインツは107)や上記ニュートンの成績が低調で終わった原因だろう。ちなみにニュートンのデザインランもこの試合はほぼありませんでした。

後半の失速

WEEK10チーフス戦もそうだったが、前半2ポゼッション差以上で折り返しながら後半に追いつかれるという展開が続いている。しかも第4Qに一気に点を取られる事が多い。最重要改善項目だ。

レシーバーのドロップ

相変わらず多すぎる。いい加減改善を。パントリターンのファンブルはマジで勘弁だわ…。

 

そんな中収穫もありました。

収穫

Pマイケル・パラディ

Pアンディ・リーがハムストリングを痛め今シーズン絶望になり急遽ファルコンズのPSから招集された選手でしたが、卒なく仕事をこなしてくれました。ホルダーも問題なしだったぜ。

DEマリオ・アディソン

ここ数試合サックを量産している選手で、6.5サックはキャリアハイに並んでおり現在チームトップの成績。だが途中ベンチに下がったのが気になるなぁ…。

 

総括

勝ちました。が、最後まで安心できない試合展開は相変わらずでしたね…。心臓がもたんよ(*_*;

前回の大敗を反省しディフェンスは改善していました。ブリーズにロングパスを許さなかったのは見事でしたな!その一方オフェンスラインがイマイチで、ターンオーバー以外での攻撃得点がわずか3点のみというお粗末な結果は課題ですね。怪我人続出のオフェンスラインで今後大丈夫だろうか…。

これでパンサーズは4勝6敗となりました。当然まだまだ厳しい残りのシーズンとなりますが、残りの試合もしかと見守りたいと思います。

<キークリーの怪我について>

涙で退場のパンサーズMLBキークリー、様子観察中 (NFL JAPAN)

第4Q、タックルに行った際相手のヘルメットが強烈に肩にヒットし、変な姿勢で倒れ込んだ左足に他の選手が乗ってしまい、その場にうずくまったキークリー。

普段こういった時にはオーバーに痛がったりしない選手なのですが、この時は違いました。呼吸が荒くなり肩で息をしており、その目には涙を浮かべていました。

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パンサーズLBキークリーは脳震とうプロトコル入り (NFL JAPAN)

大事には至っていないようですが、キークリーは脳震とうプロトコル入りしました。これで数週間の離脱は覚悟しないといけません。

NFL JAPANの記事にこんな一文がありました。

「このレベルに到達すると、誰でもある選択をすることになる。自分の契約は分かっているつもりだ。俺の思いはまっすぐだ。自分が何をしているか分かっている。リスクも分かっている。試合が好きだ。俺はプレーを続けてみせる」

昨シーズン、脳震とうで約1か月離脱をしたときにキークリーが語った言葉。彼は常に全力で決して手を抜かない。そして何よりもフットボールを愛している。

その流した涙は選手やコーチ、ファンの心に深く突き刺さった。そして誰もがその思いを一つにしたはずだ。…まだ、今シーズンは終わらせない。