[試合結果,感想] WEEK1 VS @デンバー・ブロンコス!
- 2016.09.10
- カロライナ・パンサーズ
- NFL, パンサーズ
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※超長文となります。お時間に余裕のある時にご覧くださいませ。
今シーズンの開幕戦は、奇しくも第50回スーパーボウルと同じ組み合わせとなりました。2011年ドラフト全体1位指名のキャム・ニュートン、2位指名のボン・ミラーが再び会い競ったこの1戦。まずは各Q毎に、試合展開を確認しましょう!
第1Q
パンサーズのキックオフでゲームは始まる。先発CBはプレシーズンと変わり、ルーキーのブラッドベリーと2年目のベンウィケレでした。
開始早々相手のプレーアクションにやられるが、次のプレーですかさずSカート・コールマンがブリッツの洗礼!2年目QBトレバ―・シーミアンにNFLの怖さを教えたぜ。
<残り11分47秒 DEN攻撃 敵陣29ヤード地点の2nd5>
相手のランプレーでLBルーク・キークリーがファンブル誘発!それをLBシャック・トンプソンがリカバーしターンオーバーに成功!そこからパンサーズ最初の攻撃は、奥に3人レシーバーを固めておいてからのランプレー!RBジョナサン・スチュワートの個人技炸裂!そしてTEグレッグ・オルセンの出場も確認!ただ早くもタイムアウトを1つ消費する事に。これがアウェイの厳しさだな。
<残り9分35秒 CAR攻撃 自陣47ヤード地点の3rd9>
ターンオーバーで得たチャンスを何とか得点に繋げたいこの場面。ニュートンがパスを投げたのはWRケルビン・ベンジャミン!ミラーの猛攻をダブルチームで防ぎつつしっかりパス成功!今年のパンサーズにはベンジャミンが居るんだぜ!
さらに次のプレーで、スチュワート→ギンへのリバースプレーで一気に前進!ニュートンも気迫のブロックを見せる。が、敵陣19ヤードまで攻め込んだところで2度目のタイムアウト。う~ん…。
<残り7分20秒 CAR攻撃 敵陣19ヤード地点の2nd8>
タイムアウト明けの攻撃。ニュートン→ベンジャミンへのパスで一撃TD!NFLの今シーズン初TDはベンジャミン!…が、Gトライ・ターナーが相手選手の目の前で謎のマサイジャンプ連発。これがトーンティングの反則をもらってしまう。マジで何やってんだよ…。相手の得点に繋がらなかったからいいものの、水を差すような事をするんじゃないよ。
<残り1分48秒 DEN攻撃 敵陣16ヤード地点の2nd10>
レッドゾーンまで攻め込まれるも、ここでルーキーDTバーノン・バトラーがサック!NFLの今シーズン初サックはバトラー!そしてまだ終わらない!3rd19となってシーミアンに襲いかかり、今度はDTスター・ロトゥルレイのパスカットからLBトーマス・デービスのインターセプト!これで早くもターンオーバー2つ目じゃああ!
その後のパンサーズ攻撃は3&outとなり第1Q終了。
CAR 7 – 0 DEN
第2Q
ここまで相手のラン攻撃に結構やられてる。それが結果に繋がってしまう。
<残り12分24秒 DEN攻撃 敵陣28ヤード地点の3rd1>
ランプレー要警戒のシチュエーションでランを通され、そのままTDまで行かれる。う~ん…。
<残り5分55秒 CAR攻撃 敵陣35ヤード地点の3rd10>
ここまで3rd-downを2回乗り切っての場面。相手のラッシュをニュートンがうまくかわし、ブロックをしていたオルセンがそれを見てすかさず反応。パスターゲットに移りそのまま1st更新!やっぱりオルセンは一味違う!スーパープレー!
その後3rd7が訪れるも再びオルセンで更新!残り4ヤードまで進んだところで相手が12manの反則!これで残り2ヤード!
<残り3分7秒 CAR攻撃 敵陣2ヤード地点の1stGoal>
ここで来たぜニュートンのラン!右隅に吸い込まれるように走り込み見事TD!新しいセレブレーションも解禁!スーパーキャム!
<残り12秒 CAR攻撃 敵陣33ヤード地点の2nd10>
FGまでもう少し進んでおきたいこの場面でオルセンがまたもスーパープレー!地面すれすれのパスをしっかりキャッチしそのまま外に出て時間を止める!これがうちのTEじゃ!
残り7秒となり44ヤードのFG。Kグラハム・ガノーがしっかり決めて3点追加!
CAR 17 – 7 DEN
第3Q
ここまで見て来て、ニュートンのランを結構使ってるなぁという印象。確かスーパーボウルの時はあまり使っていなかったはず。
<残り9分17秒 DEN攻撃 敵陣30ヤード地点の1st10>
コールマンのパスラッシュに押されながらふわりと浮かせたパスを、ベンウィケレがインターセプト!ここ1番のナイスジャンプ!
ただ10ヤード地点でのインターセプトだった為、その後のパンサーズ攻撃は3&out。この際LBデマーカス・ウェアにサックをもらいニュートンが脚を痛めた。この日のプレーは出続けたが少し心配。
Pアンディ・リーが自陣ゴール地点からパントしたが、何と敵陣10ヤード地点まで飛ばす。マイルハイの影響もそうだが、かなり良いPなのを確信したぜ(相手のP(兼Kでしたが)はそんなに飛ばせてなかったので)。
CAR 17 – 7 DEN
第4Q
<開始早々 DEN攻撃 敵陣25ヤード地点の1st10>
RB C.J.アンダーソンへのパスがそのままTDに。デービスのパスラッシュで何とかパスを止めたかった。そして、やはりランにやられすぎだ。
<残り14分 CAR攻撃 自陣31ヤード地点の2nd4>
ニュートン→ベンジャミンへのパスをCBクリス・ハリスJr.にカットされボールが上に浮き、そのままハリスの手に収まる。最悪の形でインターセプトに。まぁ、このプレーはニュートンとかベンジャミンが悪いというよりも、ハリスを褒めるべきだろうね。ただ自陣でターンオーバー喰らうのは痛すぎる。
<残り11分29秒 DEN攻撃 敵陣8ヤード地点の3rd7>
相手のランで迫られるも、ぎりぎり1st更新されず!…と思いきや、審判の判定は1st更新。相手はそのままプレーを続けようとするが、ここで何故かパンサーズはタイムアウトを使用。多分サイドラインからは見えなかったんだろうね。
すかさずキークリーがコーチ陣に駆け寄りチャレンジ要求。素人目に見ても1st更新していないのだから当然覆り4th2になる。相手はここでギャンブルを選択し、1st更新される。そして、またもアンダーソンでTDまで。うーん。
しかしその後のパンサーズ攻撃で、残り4分21秒に36ヤードのFGを成功し1点差とする。
<残り3分36秒 DEN攻撃 自陣28ヤード地点 3rd7>
残り時間やタイムアウト数を考えても、ここで何とか止めておきたい。そんな折にSトレ・ボストンがSブリッツをかまし見事サック!そして、相手Pがちゃっかりミスキックをしてくれて、自陣40ヤード地点からの攻撃に!
…という最高のムードの中相変わらず無駄な反則。ウェアやミラーにサックもされ絶体絶命に。
<残り2分 CAR攻撃 自陣29ヤード地点の4th21>
この時点でタイムアウトが残り1個しか無かったのでもう行くしかない。相手は当然後ろに構える。そんな中ベンジャミンにパスを投げるもカットされ万事休す…かと思いきや、先ほどインターセプトをしたハリスがイリーガル・ユース・オブ・ハンズの反則!何と奇跡の1st更新扱いで攻撃継続!まだ分からない!
<残り1分19秒 CAR攻撃 自陣39ヤード地点の3rd5>
ここで最後のタイムアウトを使ってしまうが、オルセンへのパスが通り1st更新!底力じゃあああ!
<残り42秒 CAR攻撃 自陣47ヤード地点の2nd10>
パスラッシュに押されニュートンが投げ捨てる。そこに強烈なタックル(ヘルメット・トゥ・ヘルメットまがいの)を貰い、相手のラフィング・ザ・パサーの反則。しかし、ニュートンのパスもポケットを出ていたが投げた先にレシーバーが居なかったためインテンショナル・グラウンディングの反則。相殺されやり直しに。
そして3rd10に追い込まれるが、ここでベンジャミン!1st更新!NFLは最後の数秒まで分からない!すぐにスパイクし残り14秒!
FGにはもう少し前に行きたいこの場面。ニュートンのパスは地面近くに飛んでいき、それをWRテッド・ギンJr.がスーパーキャッチ!そのまま外に出て残り9秒!さぁFGを決めれば勝ちだ!
50ヤードのFGをガノーさんが外して終了。負けました。
試合結果
1Q | 2Q | 3Q | 4Q | Total | |
CAR | 7 | 10 | 0 | 3 | 20 |
DEN | 0 | 7 | 0 | 14 | 21 |
敗因等含め、色々と言いたい事を言っていきます。
パンサーズ守備陣
とにかくランプレーを許し過ぎた。トータルではパンサーズ157に対しブロンコス148と勝ってはいますが、簡単に10ヤード前後を走られました。あれだけランが出ていたので、相手のQBシーミアンにプレッシャーをかけられず、簡単にパスを投げさせてしまったと思います。そもそも相手QBがあんな青二才なので必ずランプレーを抑えないといけないのに、それを安易に許してしまった守備は大きな反省点です。
ただ他は悪くなかったと思います。ターンオーバーも3つ奪い、相変わらずの強力LB陣は健在。ルーキーCBブラッドベリーも1つタックルミスがあったものの、ロングパスを相手に投げさせず、しっかりと仕事を全うしたと思います。デビュー戦のWRがデマリアス・トーマスとエマニュエル・サンダースという相手に良くやってくれたよ。
SもうまくCB陣をカバーしてた。DLも悪くなかったと思うのですが、やはりもっとランプレーを止められないとダメだったなぁ。相手のOLがうまかったと言えばそれまでですが。
パンサーズ攻撃陣
ニュートンの成績は、パス成功18/33,獲得194ヤード,1TD,1INTのRT69.5でした。ちなみにラン成績は11回54ヤード1TDです。決して悪くないと思います。流れを変えてしまった第4Qのインターセプトはしょうがないさ。上にも書きましたが、相手CBハリスを褒めるしかない。
レシーバー陣はベンジャミン・オルセンなど主力がしっかりと活躍してくれましたが、ランオフェンスがイマイチだったかなぁ。ラン獲得ヤードは上回っていますが、どうも獲得5ヤード前後のランが多かった印象。パンサーズの勝ちゲームでは必ずスコーンと抜けるランプレーがあるので、そこも敗因の一つだったかなぁと思います。
相手の強力パスラッシャーとのマッチアップですが、ミラーと対峙したRTマイク・リマーズは良くやってくれました。最後に1サック許しましたが、それは残り時間も少ない勝負に出ている場面なので止む無しです。ウェアには2サック許しましたが、内1つはミラーと同じようなシチュエーションなので止む無し。それらを除くと、結果1サックに抑えているので十分な活躍と言えるでしょう。
謎のタイムアウト→チャレンジ
第4Qに起きた謎の現象。チャレンジでも時間は止まるし、なぜタイムアウトをしたのか。
上にも書きましたが、恐らくベンチサイドからは1st更新したか分からなかったんでしょう。残り2ヤードの攻防だったのでTDを許す事も頭に入れ、タイムアウトの権利は取っておきたかったという考えもあったかもしれません。
ただフィールド上に居る選手たちは「あの判定はおかしい」と分かっていました。そういったアクションをしていたのでタイムアウトを取ったわけですが、だったらチャレンジでよかったよなぁ…。よく分からない状況だったかもしれないけど、タイムアウトをしてもチャレンジ失敗しても、どっちにしろ1つ権利を失う事には変わりないのにね。
個人的には、このプレーが勝敗に影響を与えたと思っています。ここで無駄にタイムアウト1つ消費せずにとっておいたら、最後のFGがもう少し前でできたかもしれません。もちろん、結果論に過ぎませんが。
ガノーさんのミス
最後の50ヤードFG。決めれば勝ちという場面で外しました。
このブログを見てくださっている方なら知って頂けていると思いますが、私は前々からガノーさんを信用していません。だからこの結果でも何にも驚きません。
最初に蹴ろうとしたときに相手の嫌がらせタイムアウトがありましたが、そんなの日常茶飯事です。ただ、その時に蹴ったボールは成功しているんですよ。そしてよく見てみると、ゴール右隅に入っているんです。蹴りなおしたボールは左に逸れています。
あくまで予想ですが、ガノーさんは最初のキックが成功したものの右に逸れていた事から、次のキックは左を意識して蹴ろうと考えたのではないかなと思います。それで左に逸れて外した、と。
こういう展開になった時点で割と諦めてはいたんですが、試合中に出た彼のコメント「自分はここでの試合なら60ヤードのFGも決めれるぜ」は一層腹が立ちました。おめぇ50ヤード外してんじゃねぇかぁぁぁ!!
総括
接戦でしたが、負けです。勝たなければいけない試合でした。お互いにロングパスの無い試合でもありました。それだけ守備が奮闘していた証拠でしょう。
敗因は?と言われても、そんなにある訳では無い。攻撃・守備陣のミスは?と言われてもそんなにあった訳では無い。最後のFGを決めていれば勝ちでしたが、そんな内容でもなかった。不思議な事に、負けてくやしくて相当苛立っているはずなのに、気持ちが影を潜めている。今はそういった心情です。
何か言っている事がまとまりませんが、とにかく「変な気分」なんですよ。負けたのにそこまで思いつめる気持ちではない。仮に勝っていても同じような気分だったでしょう。シーズンの1試合にすぎないから?そう言われるとそうかもしれません。でも違う。相手はにっくきデンバー・ブロンコスだ。この気分は何なんだ…。
敗因を挙げるとすれば、
- ランプレーを止められなかった
- 謎のタイムアウト
の2つかな。あとはブロンコスのディフェンスが想像以上に強かった、そんな所でしょうか。
今後ブロンコスと対戦するチームのファンの方へ。シーミアンは平凡なQBです。ロングパスは投げられません。パスラッシュへの対処もまだまだです。多少走れますが、モバイルQBほどではありません。ただ実績無いくせに試合中白い歯を見せたりするので注意しましょう。苛立つでしょうが冷静に。だからランプレーは絶対に止めるようにしてください。そうすれば、必ずオフェンスの力を抑え込む事ができます。
ディフェンスは相変わらず強力でした。油断禁物です。しかし、ミラーやウェアを抑えてしまえばあまり怖くはありません。優秀なQB・攻撃陣を抱えているチームなら難なく攻略できるでしょう。
両チームのファンでなかったり、何となく試合を見ていたりした人にとっては非常に面白い試合だったと思います。NFLの醍醐味が存分に詰まったナイスゲームと言えるでしょう。NFLに興味がない人でも、こういった試合をきっかけに興味を持ってくれると嬉しい限りですね。
以上長々とした感想でした。最後までお付き合い頂き、ありがとうございました!
<おまけ>
選手の安全確認のプロセスに疑問符 (NFL JAPAN)
この試合、ニュートンはかなりのヒットを受けました。脚を痛めたり脳震盪が不安視されるヒットもありました。
でもそれに対する反則は問題なかったと思います。走る能力に長けるニュートン相手に、いつまでもタックルしないのはバカでしょう。
第4Qのハードヒット。確かに普通なら検査をしなければいけないでしょうが、チームが逆転に向けて最後のドライブを展開している。そんな状況でニュートンを下げてしまったら、その時点でゲーム終了です。もちろん選手の体が第一ですが、あの場面でニュートンがベンチに下がるでしょうか?本人としても、フィールドに出続けたかったと思います。そしてFGレンジまで進む事ができました。
幸いにもニュートンは大丈夫らしいので安心です。ただ、今後こういった状況ではしっかりと安全確認をしていくべきでしょうね。脳震盪は特に問題視されていますから、なおさらです。
<おまけのおまけ>
第3Qにベンチでニュートンがやってた事。これが新しい武器じゃ!
そうそう、モテるにはオーラルケアは欠かせないよね!食後はちゃんとフロスでお掃除して…
ってオイ。
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